2010年のリスケ後倒産93件、前年同期比66.1%の大幅増 〜 「金融円滑化法」利用後倒産は12件判明 〜 2009年12月4日に施行された中小企業金融円滑化法は、制度開始から1年が経過した。同法に基づく中小企業向け融資返済条件の緩和実績は、9月末時点で約98万件にのぼり、拒否率も2%台と低水準にとどまった。2008年11月の金融検査マニュアル改定と合わせて、これらの金融支援策が奏功し、企業倒産は2009年9月以降15ヵ月連続で前年同月を下回っている。しかしその一方で、企業にとって返済猶予によって資金繰りは一息つくものの、全ての問題が解決するわけではない。リスケ期間中に本業の業績をどれだけ改善できるかが重要であり、“返済猶予後”に業績不振から倒産にいたるケースも散発している。 帝国データバンクでは、2009年1月〜2010年11月までの倒産企業(法的整理のみ、負債1000万円以上)の中か