内閣総理大臣 岸田文雄様 拝啓 英グラスゴーで開催中のCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)での演説をお聞きしました。残念ながら、日本は環境NGOから「化石賞」を受けてしまいました。石炭火力発電からどうしても脱却できないニュアンスが伝わったからのようです。どうすれば化石賞を返上できるのか、3つのポイントを考えてみました。(オルタナ編集長・森 摂) COP26で演説を行った岸田文雄首相■「ガラパゴス化」の道を歩むアンモニア 11月4日(現地時間)、46ヵ国が石炭火力発電の廃止、新規建設停止に同意した一方で、日本は同意しませんでした。 日本は、どうすれば化石賞を返上できるのでしょうか。 第一に、石炭とアンモニアです。首相は演説で「化石火力をアンモニア・水素などのゼロエミ火力に転換するため、1億ドル規模の先導的な事業を展開する」と強調しました。 しかし、アンモニアはオルタナ本誌64