ブックマーク / garth.cocolog-nifty.com (7)

  • 霊感刑事の告白 - 映画評論家緊張日記

    『霊感刑事の告白』 の著者は元宮城県警の警視正までつとめた叩き上げの名刑事である。だが、彼の数々の成果はすべて霊界からのメッセージによるものだった……!という衝撃の一冊。筆者は宮城県気仙沼署の刑事課長に就任したのは昭和53年、45歳のとき。子を仙台市内においての単身赴任で、ついに夢だった刑事課長への昇進をはたした。順風満帆。ところが赴任してから二ヶ月ほどして、ラジオから声が聞こえだす。そのうちにテレビや電話機などから次々に呼びかけられるようになるのである。ついに狂ったか……!? 普通に考えたら新たにおった責任の重さと単身赴任による新生活のストレスから幻聴を聞くようになったのかと考えるところである。筆者も悩み、しまいに自殺まで考えるのだがすんでのところで思いとどまり、これはあの世(霊界)からのメッセージだと考えるようになる。なんせ刑事ですからね、殺人事件があれば犠牲者の声を聞いて犯人を探し

    霊感刑事の告白 - 映画評論家緊張日記
  • J・G・バラード短編全集1 - 映画評論家緊張日記

    東京創元社よりJ・G・バラードの全短編を集成した〈J・G・バラード短編全集〉が刊行になります。創元推理文庫から出ていた短編集も、さすがに翻訳が古くなってきたところもあり、あらためて新訳決定版を出そうということになりました。発表順に収録した全五巻での全集ということになります。 装画にはエドゥアルド・パオロッツイを使用しています。バラードと伴走したポップ・アーティストの作品とともに、バラードのキャリアを走り抜けてください。 なお、10/8(土)に京都SFフェスティバルにて「いまこそ、バラード。」と題してトークがあります。お近くの方は是非。

    J・G・バラード短編全集1 - 映画評論家緊張日記
  • PSH RIP - 映画評論家緊張日記

    フィリップ・シーモア・ホフマンが死んでしまった……なんでこんなことが起こるのだろう? フィリップ・シーモア・ホフマンが。ODで。ショックだった。あまりにも。フィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい俳優だった。オスカーだって取った。でも、だから悲しいということじゃない。いやそりゃあ優れた俳優が死んだら悲しいけど、そんなことでこんなにショックは受けない。フィリップ・シーモア・ホフマンはぼくの友だった。いつだって、そこにいてくれる人だった。フィリップ・シーモア・ホフマンだけはぼくを裏切らない、とずっと思っていて、そして実際一度たりとも裏切られることはなかった。 ぼくの大嫌いなキャメロン・クロウ監督作品『あの頃ペニーレインと』のフィリップ・シーモア・ホフマンは、彼が演じたさまざまな役の中でぼくがいちばん好きだった役である。そのことについて昔〈ぴあ〉に書いた原稿がある。『シー・ユー・ネクスト・サタ

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  • ボディ・ジャック (2008) - 映画評論家緊張日記

    先日、映画館でチラシをチェックしていて思わず手が止まった。見たことも聞いたこともない映画--なのは別にもう驚かないが--現実とは思えないものと出くわしたのだ。タイトルを『ボディ・ジャック』という。この映画の存在、みんな知ってるのか!? 広告代理店に勤める中年コピーライターのテツ(高橋和也)は、元学生運動の闘士。その挫折ゆえか、社会に出てからも毎晩酒びたりの生活を送っていた。 が、ある日を境に酔っぱらいや「独り言人間」が二重映しに見えるようになる。青白い幽霊のような気味わるい顔が、オーバーラップして見えるのだ。 やがてテツは、自分が土佐弁をつかう侍の霊にボディ・ジャック(憑依)されていることを知る。この侍の霊(柴田光太郎)は、いったい何者なのか・・・・? なにゆえテツの肉体を必要とするのか・・・・? 「ミドルエイジの再出発〜運命のスピリチュアルストーリー〜」って!? こんなものすごい映画が作

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  • もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:田中誠 出演:前田敦子、峯岸みなみ 公式サイト 「もし蓮實重彦が『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011)』を見たら」という評論を書きたくなったがもちろんそんな面倒臭いことはしない。初日に劇場に行ったらガラガラだった。国民的アイドルだというAKB48のファンはどこにいるのだ!? やはり映画入場券の半券でAKB総選挙に投票できるようにするとかしないといけなかったのではなかろうか? その意味で、まだまだこの映画作者たちは顧客のことを考え抜いていないと思わずにはいられない。ちゃんとドラッカーに学んでいるのか? さて、原作自体はどうしようもない一発企画ネタ。映画はいくらか知恵を使っているようではあったが、しょせんは副音声+字幕の寝ていてもわかる方式映画(難病おまけつき)。 映画を見ていて思ったのだが、これ、最大の問題はチームが強くなるプロセスにまった

    もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(2011) - 映画評論家緊張日記
  • マイ・バック・ページ (2011) - 映画評論家緊張日記

    監督:山下敦弘 脚:向井康介 出演:夫木聡、松山ケンイチ 公式サイト 川三郎の自伝的エッセイの映画化で、東都ジャーナル(朝日ジャーナル)編集者だった夫木くんが松ケン演じる革命家の男にまきこまれて運命を狂わせていく…というお話。丁寧な作りで、なかなか好感が持てる映画である。ただ、二時間半近い上映時間はあまりに長い。見ていて違和感があったのが、松ケンたち革命家集団のアジトでの生活が描かれるところで、それまで一貫して夫木視点で来てるのに、なんでいきなり夫木くんが見てもいないことが描かれるのかなあ……原作どうなっているのだろう?とひどく疑問だったのである。てかむしろこの場面ない方がよくね? と思っていたら、これは原作にはなくて、映画オリジナルの描写なんだな。これには考えさせられてしまった……ぼくがこの映画を見ながら思っていたのは、まさしく 公式サイトで脚家が語っている「梅山の原型にな

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  • J・G・バラード逝去 - 映画評論家緊張日記

    BBCのニュース。 Cult author JG Ballard dead at 78 The author JG Ballard, famed for novels such as Crash and Empire of the Sun, has died aged 78 after a long illness. His agent Margaret Hanbury said the author had been ill "for several years" and had died on Sunday morning. Despite being referred to as a science fiction writer, Ballard said his books were instead "picturing the psychology of the future".

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