「共同親権ホラー」は、共同親権の導入を心配する弁護士たちが創作したホラー短編です。 8月。夏休みの良く晴れた日。光司は小学校に入って初めての夏休みを迎えていた。太陽の強すぎる光が光司の住む家の庭にも降り注ぎ、庭の中央に干された光司の敷布団を白く輝かせている。 その敷布団の中央には大きく濡れた後。 光司は昨夜、おねしょをしてしまったのだった。年少のときにおむつが外れて以来のことだった。わざとらしく道に向けて干されているおねしょ布団を横目で見ながら、光司は庭に面したリビングの床に寝転がっていた。 Ⓒねこ⭐︎はち 「おう、ションベンたれ、何してるんだそんなところで。宿題はしたのか?」 意地の悪いしわがれた声で、祖父の文治が光司に話しかけてきた。 「・・・。今日の分は終わった。」 「そうか。じゃあ外にでも遊びに行け。せっかくの夏休みだ、天気もいい。それともあれか、寝ションベンしたのが恥ずかしくて、