ブックマーク / note.com/sadaaki (18)

  • cakes一連の件についてのお詫び|加藤貞顕

    一連のcakesの問題に関して、関係するみなさま、クリエイターの方々に対して、大変申し訳なく思っています。深くお詫び申し上げます。 お詫びと言いながら、まず、お願いにもなって大変心苦しいのですが、どうか弊社の社員についてのご批判はご容赦いただければ幸いです。 育成の仕組みであったり、こういう事態でも適切な判断をできる体制をつくれていない私に、すべての責任があります。 現在、cakesに寄稿いただいているクリエイターのみなさん、そしてnoteをお使いのみなさんにも、会社の姿勢が問われている状況だと思います。 会社の代表として、いまなにを考えているのかを、少し長くなってしまうかもしれませんが、書きました。読んでいただければ幸いです。 ちょうど20年前に出版社に就職して以来、私はずっと編集者をしてきました。 なぜ編集者になったのかというと、自分自身がコンテンツに救われた経験をもっていたからです。

    cakes一連の件についてのお詫び|加藤貞顕
  • noteが6周年をむかえました。|加藤貞顕

    とても多くのみなさんに使っていただいていること、当に感謝しています。ありがとうございます。 昨年の5周年のあいさつでは、1カ月の利用者数が1000万人を超えたという話を書きましたが、現在では4000万人を超えました。 6年前の今日、noteをはじめた初日に、ぼくが書いた記事がこちらです。 クリエイター側から見たnoteは、日常の活動報告、ファンとのコミュニケーション、作品づくり、そしてビジネスまで、すべてのクリエイティブ活動がワンストップで実行できる場所となります。あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基的な活動の場所となることを目指しています。 「あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基的な活動の場所」という言葉は、その時点ではあきれるくらい壮大な目標でしたが、ほんのすこし、現実に近づいてきているかもしれません(もちろん、まだまだこれから、やることはたくさんあります)。 note

    noteが6周年をむかえました。|加藤貞顕
  • あたらしい「本」と「文具」の販売をはじめます。|加藤貞顕

    今日は、cakesやnoteを運営する会社としてのお知らせを2つさせてください。 出版をはじめます。ピースオブケイクでは紙のの出版をはじめます。 名前は「スマート新書」といいます。その名の通り、スマートフォンと同じくらいの「小さな」です。 ボリュームもコンパクトです。普通のは200〜300ページで、文字量が10万字〜20万字くらいなのですが、スマート新書は100ページ前後で、3万字前後となっています。 1冊を読むのにかかる時間は20〜30分ほど。電車にのって通勤するくらいの時間で、その分野の最新の知識をひととおり学べるということを目指してしています。テーマは「手のひらにおさまる教養」です。 かつて「新書」は、ひとつの発明でした。単行に対して、コンパクトな分量で、規格化されたデザインで、内容はワンテーマ。あたらしいフォーマットを発明することによって、大量のコンテンツが生まれました。

    あたらしい「本」と「文具」の販売をはじめます。|加藤貞顕
  • Netflixを見るようにN予備校を見ている|加藤貞顕

    先週、「N予備校」のプログラミングコースがいいという記事を書いたんだけど、N予備校はその名の通り、大学受験のためのコースがメインだ。ということで、他の教材も目を通してみたら、これがすごくよかった。タイトルにも書いたように、Netflixを見るようにN予備校の講義動画を見まくっている。 ぼくがいま見ているのは、数学と世界史の講義の動画だ。 数学は、仕事にもすごく関係している。弊社では、人工知能やビッグデータを扱うために、毎週、プロの先生を招いて数学の勉強会をしている。ぼくも参加しているのだけれど、高校数学の基礎があやしいせいで、いちいちつまずく。対数の底をサクッと変換したり、微分・積分、行列の計算で苦労しないようになりたかったから、ちょうどよかった。 あと、世界史は、やっぱりおもしろいんだよなあ。高校生のころは歴史にまったく興味が持てなかったんだけど、大人になってみると、人間理解のためにこれ

    Netflixを見るようにN予備校を見ている|加藤貞顕
  • N予備校のプログラミングの入門コースがすばらしすぎる|加藤貞顕

    タイトルの通りなんですが、ドワンゴが運営する「N予備校」がやっている 【2017年度】プログラミング入門Webアプリ というコースがすばらしくてびびりました。前に書いた社員が自分ではじめていて、いいというのでぼくも試してみた。そしたら、あまりにもよかったので書いておく。 たとえば「第2章 準備しよう」の冒頭はこんな感じ。 いちばん上の「LinuxというOS」では、手元のPCに仮想環境をつくって、Linuxをインストールして、sshで使えるようにするセッティングを行う。 その後、基的なLinuxの使い方から、TCP/IPのパケットを覗いてみたり、簡易チャットをつくったり、かんたんなbotをつくったり、Githubをつかったり、DBにさわったり、node.jsをつかったりする。ネットワーク時代のプログラミング入門として、非常によくできている。 いちおう、毎回2時間の動画をみながら学ぶ形式なん

    N予備校のプログラミングの入門コースがすばらしすぎる|加藤貞顕
  • インプレスの「いちばんやさしい」シリーズがすごくよかった件|加藤貞顕

    今週の「コンテンツ会議」は、CXO深津さんに教えてもらったこのがすごくよかった話を。 『いちばんやさしいデジタルマーケティングの教』 読みはじめは「知ってることばっかりだなあ」と思ったが、30分後には「え。すごくよくまとめてある」、最後には「めっちゃいい。シリーズ全部買おう」となった。知識を整理するのにとても役立つだと思う。 業界のひとなら当然知っておくべき用語や概念が、ていねいな説明図や解説などでとてもよくまとめられている。こういうていねいに編集された仕事は、ならではだなあだと思う。 Kindle 版もあるけど、ぼくは紙で読んだ。いまのところ、教科書的なは圧倒的に紙がいい。一覧性とかめくりやすさとか、貸し借りできたりとか、デジタルよりもUXが圧倒的にすぐれている(←UXって言いたかった)。 おまけにこの、買った人は文の全文PDFがダウンロードできる。すばらしい。すべての

    インプレスの「いちばんやさしい」シリーズがすごくよかった件|加藤貞顕
  • ゲーム実況動画はどうしてこんなにおもしろいのか?(PUBG)|加藤貞顕

    最近、ゲーム実況動画を見ている。いちばんよく見るのは、PUBGというゲームの動画だ。正式名称はPLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDSというのだが、長すぎるのでみんなPUBGと呼んでいる。 PUBGは、映画にもなった「バトル・ロワイヤル」と似た設定のゲームで、孤島に100人が降り立ち、最後の一人になるまで闘う(ネット越しで、実際に100人のプレイヤーが競う)。このゲームの実況動画が、やたらとおもしろいのだ。ぼくが見るのは、このあたりのひと。 stylishnoobさん。超絶テクニックと、絶叫したりしながらプレイするプレイスタイルが妙におもしろいゲーム実況動画を見ている話をひとにすると、「自分でプレイせずに、人がするのを見るってどういうこと?」とよく聞かれる。 でも、人がゲームをプレイするのを見るのは、自分がやるよりも断然おもしろい面があるのだ。 というのは、彼らは自分

    ゲーム実況動画はどうしてこんなにおもしろいのか?(PUBG)|加藤貞顕
  • 『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について|加藤貞顕

    cakesの人気連載だった『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、とうとう出版されて、めっちゃ売れている。 この連載がはじまったきっかけは、cakes編集部の中島くんがぼくの席にきて 「Twitterですっごくフォロワーが多くて、やたらとエモいツイートをする、おもしろい人の小説をはじめたいんです。自伝的な内容なんですが」 という話である。企画書などはなく、口頭だった。ぼくは、 (おまえは何を言ってるんだ) という感じだったのだけれど、よくわからないまま、勢いに押されてOKしたのを覚えている。 しばらくして、原稿をたしか2分くらい、見せてもらった。妙に叙情的で心をゆさぶられる文章で、あ、おもしろい、と思った。それからしばらくして、初回の原稿がcakesに掲載された。 最愛のブスに ”友達リクエストが送信されました" 衝撃のひどいタイトルである。それがえらくバズった。 それから毎週、燃え殻

    『ボクたちはみんな大人になれなかった』連載のきっかけとその後について|加藤貞顕
  • 社会人が勉強するということは|加藤貞顕

    昨日は、東大人工知能講座の最終回だった。全12回、3カ月でまったくの入門から、ディープラーニングに関するひととおりの技術が習得できる、とても意義深い講義だった。 講座を終えて得たものは個人的にかなり大きい。たとえば、最新の論文を読んで、新しい手法を自分の環境で追試したりすることが、なんとかできるくらいになった(仕事にめっちゃ役立つ)。先日、人工知能EXPOに行ってきたのだけれど、出展企業の製品がどういう技術をつかっていて、どれくらいのことができて、なにができないかも分かるようになった。 それと、毎週出たアツイ宿題のおかげで、プログラミングもけっこうできるようになった(自分比)。ぼくは学生時代にプログラミングしていたのだけれど、20年くらいブランクがあったので、ひととおり復習できて、最新事情にもキャッチアップできたのは当によかった。Python大好きマンになった。 ところで先日、深津貴之

    社会人が勉強するということは|加藤貞顕
  • 10カ月ぶりの北京の風景が、まったく変わっていた件|加藤貞顕

    5月末に、中国の北京に出張してきた。その用件の中身はもうすぐ発表できると思うんだけど、それとは別に、北京の街の風景がまったく変わる出来事が起こっていたから書いておく。 まずは写真を見てほしい。 誇張ではなく、街中がこんな感じなのである。カラフルな「放置自転車」の数々。これは、どこでも借りて、どこでも乗り捨てられる、レンタル自転車なのだ。 自転車を使いたければスマホのアプリから解錠を行う。自転車に乗って、目的地について、カギをかけると利用終了。時間に応じた料金がチャージされる。料金は業者によってまちまちだが、1時間あたり10円から20円くらい。値段も安いし、どこで乗り捨ててもいいのは、圧倒的に便利だ。 このくらいの料金と使いやすさだと、駅から会社までとか、ちょっとお昼に行くときに、買い物に行くときに、と言った感じで、大げさでなくライフスタイルがまったく変わる。若者だけでなく、地元のおじさんお

    10カ月ぶりの北京の風景が、まったく変わっていた件|加藤貞顕
  • 東大のディープラーニング公開講座がヤバくていろいろ考えさせられた件|加藤貞顕

    1カ月ほど前から、東京大学の松尾研のディープラーニング公開講座に行っている。 ネットで募集していたのであわてて申し込んだら、とんでもない数の人が集まっていて熱気がすごい。学部生、院生、社会人、あわせて300人以上が同時に授業を受けている。 初回こそ、人工知能概論のような話だったけれど、2回目以降はものすごい速度で授業が進む。そして宿題の量と質もすごい。2回と3回目の授業だけで、普通の学校の半年分くらいの内容になっている気がする。東大、ほんとにやべーよ。 毎回、授業の冒頭は「ふんふん、そうか」とはじまるのだけれど、終わり間近に大量のサンプルコードを見せられて、それをすごい勢いで説明され、最後にゴツイ宿題が出る。授業終了後は、ポカーンってなる(授業中にぜんぶ理解しているひと、どれくらいいるんだろう)。 友人の物書堂の社長の広瀬くん(iPhone辞書アプリ開発の大御所!)も、たまたまいっしょに講

    東大のディープラーニング公開講座がヤバくていろいろ考えさせられた件|加藤貞顕
  • 日本の「公園の父」で、しかも大投資家の本多静六の本がやたらとおもしろい|加藤貞顕

    ひふみ投信のファンドマネージャーの藤野英人さんにすすめられて、多静六の『私の財産告白』を読んでいたんだけど、これがやたらとおもしろかったので紹介します。 『私の財産告白』 職は東京農林学校、今の東大農学部の教授で、日比谷公園、明治神宮、大濠公園などの日中の公園や庭園を設計をしたり、丸の内西口広場や行幸通りの設計とか関東大震災後の東京の復興計画をつくったりした人である。それだけでもすごいんだけど、投資家としても大成功していて、現在のお金で数百億円以上の資産を築いた。 彼の投資法はシンプルで、まず給料の4分の1を天引きして貯金する(臨時収入はぜんぶ貯金する)。それがある程度たまったら、株式投資をする。ちゃんと分散投資になるようにいろんな銘柄を買って、利いとか売却もルールをつくって実行している。また、自分の専門分野を生かして、山林への投資を行い、それも大成功している。 彼が投資をはじめた

    日本の「公園の父」で、しかも大投資家の本多静六の本がやたらとおもしろい|加藤貞顕
  • 経営とクリエイティブと、アート|加藤貞顕

    会社をつくっていちばん驚いたことは、何度も何度も、同じ話をしなくてはいけないことだ。 たとえば、投資家に会って、プレゼンをする。自分たちが何をしているのか、これから何をするつもりなのかを説明する。それぞれの人は初めてぼくらの話をきくわけだから、あたりまえなんだけど、ほんとうに何度も何度も、同じ話をすることになる。 これは、お客さんに対してもそうだし、転職の検討をしてくれている人にもだし、もちろん、社員に対しても同じだ。 実際は、相手の反応を見ながら、あるいは事業の進捗にあわせて、少しずつ話を変えたりもするのだけれど、話の要旨は変わらない。こんなに同じ話を繰り返す仕事は、なかなかないかもしれない。 最初のうちは、 「あと何回、説明しないといけないんだろう?」 なんてことを思ったりもした。 でもよく考えてみると、そりゃそうだろ、とも思えてきた。今までにないことで、しかもだれにも頼まれてないこと

    経営とクリエイティブと、アート|加藤貞顕
  • アダルトVRと最初のiPhoneの共通点。10年という時間。|加藤貞顕|note

  • オタクは人の心がわからない|加藤貞顕

    オタクは人の心がわからない。 小学生のころ、パソコンを買ってもらった。 Z80のマシン語を学ぶには、人の心がわからなくてもまったく問題なかった。むしろ友達と遊ばないほうが、プログラミングがはかどる。 中学生になり、女の子に興味を持ち出した。話してみると、何を考えているのか、まったくわからない。 あるとき、女の子といい雰囲気になって、「キスしていい?」と聞いた。返り値はイエスかノーの二択だと思っていたオタクはビビッた。女の子は、「なんでそんなこと聞くの?」と怒り出したからだ。 オタクはコンピュータをやめた。 そのかわりギターを買って、バンドをはじめて、KPI*を「モテ」に切り替えた。なぜあの質問で怒ったのかはわからないままだったが、何人かの女の子と接していくなかで、なにをすると、どうなる、という経験値は積み重ねることができた。*Key Performance Indicator しかし、どん

    オタクは人の心がわからない|加藤貞顕
  • noteのアプリが出ました。|加藤貞顕

    たいへんおまたせしていた、noteのスマートフォン用のアプリがリリースされました。iPhone用とAndroid用の同時リリースです。 これでようやく、PCなしでテキストノートをつくったりすることができるようになります。イメージノートも、もちろん使いやすいです。 ユーザーの検索もできます。 そしてそして、音声の録音からアップロードがものすごくかんたんなので、ぜひためしてほしいですね。音楽を録音したりしてもいいし、ちょっとした会話をラジオみたいにしてコンテンツとすることもできますよね。 録音して、編集して、すぐにアップロードできます。ぜひぜひためしてみてください! 【iPhone版はこちら】 【Android版はこちら】

    noteのアプリが出ました。|加藤貞顕
  • 「her」を観た|加藤貞顕

    すっごくわかりやすいラブストーリーのヒット作がしばらく出ていない気がします。そういう、ど真ん中のラブストーリーの大ヒットって、「世界の中心で、愛をさけぶ」が最後じゃないですかね。もう10年以上たちました。 なぜなのかな?という話を、いろんな人としているのですが、やはり「恋愛に障害がなくなったから」という説がいちばん有力な気がしています。「世界の中心で〜」のときは、生死を分ける病気が障害でした。「ハムレット」のころは「身分の差」という大きな障害がありました。 身分の差もないし、連絡だってLINEですぐにつながることができる現代では、恋が燃え上がる理由が見つかりません。この時代に、ど真ん中のラブストーリーはどうやってつくったらいいんだろう?というのは、ここ数年、ずっと考えている課題のひとつです。 先日、映画「her」を観てきました。この作品は、人間の男性とコンピュータプログラムの女性(?)との

    「her」を観た|加藤貞顕
  • 今日のnote #45|加藤貞顕

    メトロポリタン美術館が収蔵作品をハイレゾ画像で公開しはじめた。 たとえば、これは広重の浮世絵だけど、クリックしてから拡大画像を見てみると、紙の質感までわかる。ほとんどの場合、美術館で見てもこんなに近づけないわけで、かなりすごいことだと思う。 これまで、アナログ作品をデジタル化すると、劣化するのが基だったのだけれど、ある「しきい値」を超えると、そうでもなくなってくることに最近気がついた。 フルサイズの高級なデジタルカメラで撮った写真は、人間の目よりもきれいに感じることがある。人間の目だってそうとう高精細のはずなのに、なんでこんなにあざやかに見えるのかということを考えたことがある。もしかすると、解像度もさることながら、すべて記録するということでその差が出ているのかもしれない。 人間の脳は、きれいな景色を見ても、視界の端から端までを記憶することは難しい。それに対して、デジタルカメラはぜんぶを記

    今日のnote #45|加藤貞顕
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