ブックマーク / www.seikyusha.co.jp (8)

  • 中国の死神 | - 大谷 亨(著)

    書評あり 中国の死神 歴史・地理 大谷 亨(著) A5判  192ページ 並製 定価 2600円+税 ISBN978-4-7872-2099-8 C0026 在庫あり 書店発売日 2023年07月14日 登録日 2023年06月02日 紹介中国の死神である「無常」。寿命が尽きようとする者の魂を捉えにくるこの冥界からの使者は、日では無名だが中国ではよく知られた民間信仰の鬼神である。冥界と密接な関係をもつ廟で盛んに祀られ、その信仰は中国にとどまらず台湾や東南アジア各地にまで広がっている。 「白と黒」のペアで存在することが多い無常は、謎の高帽子をかぶったり長い舌をダラリと垂らしたりと、強烈な視覚イメージで中国人のあいだに根づいている。だがその一方、無常がいつ、どの地域で、どのように誕生して現在に至るのか、なぜ人々は死神を拝むのか、そうした無常信仰に対する客観的な考察はこれまで十分になされてこな

    中国の死神 | - 大谷 亨(著)
  • ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代 | - 伊藤 昌亮(著)

    紹介保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃するネット右派。彼らはどのように生まれ、いかに日社会を侵していったのか。政治文化・社会問題・運動など、日社会に全面展開するネット右派の現代史を圧巻の情報量で描き出す。 解説保守的・愛国的な信条を背景に、その言動でしばしば他者を排撃する「ネット右派」。彼らはどのように生まれ、いかに日社会を侵していったのか。その真の意図とは何だったのか。 前史にあたる1990年代の雑誌論壇と草創期のネット論壇、55年体制の崩壊から現政権の成立までの政治状況、マンガ・アニメや「2ちゃんねる」などの文化状況、歴史教科書問題や外国人労働者問題、日会議・在特会・極右組織などの団体の動向――。 日社会に全面展開するネット右派の2000年代までを、嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)と、サブ

    ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代 | - 伊藤 昌亮(著)
  • サイレントマザー 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待 | - 石川 瞭子(編著)

    サイレントマザー 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待 社会一般 石川 瞭子(編著) 四六判  274ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3424-7 C0036 品切れ・重版未定 奥付の初版発行年月 2017年10月 書店発売日 2017年10月30日 登録日 2017年08月10日 紹介暴力―沈黙―貧困のスパイラルのなかで子どもを虐待したり黙認する「助けて!」と言えない母親=サイレントマザーは、自身が受けた暴力で心身を害している場合も多い。児童虐待の深刻な事例を分析して「沈黙しないで!」と母親に訴え、具体的な対策を提示する。 解説虐待と貧困の連鎖の渦にいながら、助けを求める声を上げられない母親たち=サイレントマザー。 育児放棄や暴力などの子どもへの虐待、父親の娘への性暴力を見て見ぬふりをする、ついには子どもを殺してしまう……。社会問題にもなった虐待事件のル

    サイレントマザー 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待 | - 石川 瞭子(編著)
  • PTAという国家装置 | - 岩竹 美加子(著)

    紹介敗戦後にGHQが指導した教育民主化の理念と、戦前の学校後援会や保護者会・父兄会・母の会など旧態の組織とがない交ぜになった性格をもつPTAを、歴史的な背景、国の教育行政やほかの地域組織との関連、共同体論や社会関係資などとの関係から考察する。 解説社会教育組織としても地域組織としてもこの国最大の規模の巨大組織PTAは、どういう歴史をもち、何を目的にして、どういう活動をしているのか。名前は広く知られているが全貌が明らかになっていないPTAを、自分の経験も織り込んで縦横に解明していく。 PTAは、敗戦後にGHQが指導した教育民主化の理念と、戦前にあった学校後援会や保護者会・父兄会など旧態の組織とがない交ぜになった性格をもっている。それは私立・公立・国立別に組織され、幼稚園から高校まで、盲学校や聾学校、養護学校にも設置されている。また、原則的には市区町村郡・都道府県・国レベルの連合体を組織して

    PTAという国家装置 | - 岩竹 美加子(著)
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 | - 早川 タダノリ(著)

    書評あり 「日スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 歴史・地理 早川 タダノリ(著) A5判  200ページ 並製 定価 1800円+税 ISBN978-4-7872-2065-3 C0021 在庫あり 奥付の初版発行年月 2016年06月 書店発売日 2016年06月30日 登録日 2016年05月12日 紹介「日スゴイ」の大合唱があふれる現在だが、1931年の満洲事変後にも愛国・日主義礼賛の大洪水が起こっていた。「礼儀正しさ」「勤勉さ」などをキーワードに、戦時下の言説に、自民族の優越性を称揚する「日スゴイ」イデオロギーのルーツをたどる。 解説「世界に輝く 日の偉さはこゝだ」「日精神に還れ」……これらは2016年現在の書籍ではなく、80年前に出版されたもの。アジア・太平洋戦争に向けた国民総動員体制をあおる書籍が次から次に出版された。中山忠直『日人の偉さの研究』、

    「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 | - 早川 タダノリ(著)
  • 第9回 文化系女子、独身か、結婚か、――出産か | 青弓社

    真魚八重子(映画文筆業。「映画秘宝」「キネマ旬報」「TRASH UP」ほかで執筆多数) 文化系女子の業(ごう)は、「自分はほかの人とはちょっと違う」というおごりに始まると思う。少女期にそんな思いを抱いて、そのまま理想の生き方を追求していくとどうなるか。親が現実主義の場合、そんな将来の青写真は、経済的にも一発大勝負に出るようなもので、普通は通用しないと教えるだろうし、それを受け止めてまっとうに就職したり、社会的に経済観念と勤労意欲のある男性と結婚したりして、出産と育児もこなしていくことを考える。文化系な嗜好も余暇の趣味の領域でとどまっていくだろう。 でも自分が特別だと思ったまま年を取ってしまった場合、そして親も同様の考え方だったり、子どもの我が強くて親の抑止力がはたらいていないと、けっこう取り返しがつかない羽目になったりする。特に孤独なまま突っ走ってしまったとき、気がつくとなんの保証も手にせ

  • 第7回 それで、そのとき文化系男子は何しているの? | 青弓社

    真魚八重子(映画文筆業。「映画秘宝」「キネマ旬報」「TRASH UP」ほかで執筆多数) 「~系女子」という表現のブームに便乗して、この連載も女子の諸事情について映画を通じて書いているけれど、正直なところ、文化系女子と文化系男子であまり大差はないんじゃないかと思っている。肉系の女性なら裕福な男性を狙い撃ちして結婚でアガリとか、マッチョは男らしい社内でのあり方を貫いて管理職競争で生き残るなど、性を有効利用し、性の役割を疑わないことで生き方の道が変わったりするから、性別は重要ではあるものの、何か違ったところに焦点を当てている、文化系男子/女子は、趣味に没頭したり、考えすぎなタチが招く恋愛の苦しみや、孤独や、現在が生きづらいことの感覚はあまり大差はないと思う。「文化系男子でも風俗に行く人は行く」くらいしか、女性にはない施設だから、決定的な違いはないような気がする。 そして、女子同士の腹の探り合い

    yoyoprofane
    yoyoprofane 2014/01/19
    イェー。 "傷つけてしまった当人には何もできず、次の恋人を幸せにするのは妙なようだけれど、愛の流れというのは誰もがそうやって、次へ次へと渡していくしかない。"
  • 第1回〈女子〉と映画 | 青弓社

    真魚八重子(映画文筆業。「映画秘宝」「キネマ旬報」「TRASH UP」ほかで執筆多数) 「文化系女子」という言葉は業が深い。非常に使い勝手のいい言葉であると同時に、深く考え始めると、なんだかその範囲がぼんやりしてきて(?)となってしまう。でも、なにか絶対的に揺らがない共通の芯があるような、ある種の女性たちを的確に捉えた言葉。もちろん、この言葉を使う人によって定義に微妙な差があるし、少女でもないのに「女子」という呼び方が使われることに、露骨な苛立ちを見せる人も多い。「文化系女子」と呼ばれている女性像へ無性に反発を覚えるかたや、女性のなかでもひとつの言葉で自分の存在をくくられてしまうのが、窮屈でたまらないひともいるだろう。 そもそも「文化系女子」というのはざっくりした総称だ。読書音楽映画、美術など、インドア派な趣味をもつ女性たちを呼んだ表現だが、当たり前だけれど、そのなかには多様性がある

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