数年前、私の親が離婚した。原因はよくある不倫であった。それは母親の方であり、聞いた私(当時20を超えていた)には相当なショックであり今なお少しトラウマ気味でさえある。そんな中で今年の年末年始の帰省の際に、父親と夕食に行った際に急にこう切り出された。 「実は再婚しようと思っているんだ」 ここで私は母親となのかと思っていたが全く違った。名前を聞くと、それは全く別の女性とであった。そして、歳について父親の年齢より私の年齢から数えた方が近いというでは無いか。青天の霹靂であった。 ただ、私の表面は至って冷静であった。 「へー、そうなんだ」 それだけ返した。肯定も否定もしない。ただし生理的には受け付けない。しかし、人間感情的には肯定できる。だからこその曖昧な返答だった。 そしてそれ以上は父親は何も言ってこなかった。ただ、私の頭の中では直ぐにそろばんが弾かれていた。 まず考えたのは相続のことである。父親
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