Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 芝浦工業大学真鍋研究室とNTTドコモの研究チームが開発した「HMK: VR/ARテキスト入力用ヘッドマウントキーボード」は、VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のストラップ両側に左右分離型キーボードをそれぞれ設置した効果的なタイピングシステムだ。HMDを装着して机上のキーボードを直接視認できない状態でタイピングした場合と比較して、90%以上のタイピング速度を達成した。 VR/AR環境でも文字入力が必要な場面があるため、バーチャル内にバーチャルキーボードを配置した、さまざまな入力方法が提案されている。だが、これまで慣れてきた机上での物理キーボードの使いやすさやタイピング速度には及ばない