inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 みずほ証券と東京証券取引所の裁判が泥沼化している。株の誤発注トラブルで、みずほ証券が東証に対して巨額の損害賠償を求めている裁判だ。 事の発端は2005年12月。新規上場した人材サービス会社、ジェイコム株の売り注文を受けたみずほ証券の担当者が、「1株を61万円」とすべきところ、誤って「1円で61万株」と東証の取引システムの端末に入力してしまったのだ。 間違いに気づいたみずほ証券側はすぐさま注文の取り消し処理を行なうが、何度入力してもシステムが受け付けない。慌てて東証のシステム部門に電話で取り消しを依頼すると、「東証の端末からも取り消し処理はできない」との返答。みずほ証券はやむなく自己勘定で買い戻しの処理を行ない、結果、約407億円もの損