User Mode Linux(UML)を使えば、ホスト側LinuxカーネルのユーザモードプロセスとしてLinuxカーネルを実行することが可能であり、1台の物理的ハードウェア上で複数の独立した仮想マシンを容易に実行できる。本稿ではこのUMLに注目し、1台のハードウェアで複数のLinuxを楽しむ方法やカーネルを簡単にデバッグできる方法を紹介する。 UMLでは、各仮想マシンがそれぞれに異なるソフトウェアを実行できる。ここで言うソフトウェアには、Linuxの各種ディストリビューションおよびカーネルも含まれる。つまり、互いに独立し、ホストマシンからも独立した複数の仮想マシンを徹底的にカスタマイズできるのだ。何より、このテクノロジを使って嬉しいのは、脆弱性を封じ込めることによるシステムのセキュア化、開発者や管理者に対する開発およびテスト用のプライベートなサンドボックスの提供、gdbなど使い慣れたユー
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