まずは、戦前から戦後まもない頃の精神医学雑誌に掲載されていた広告を紹介する。図像という点では今ひとつだが、今では使われていない薬が掲載されていたりして精神医学史的にはなかなか興味深いものである。
まずは、戦前から戦後まもない頃の精神医学雑誌に掲載されていた広告を紹介する。図像という点では今ひとつだが、今では使われていない薬が掲載されていたりして精神医学史的にはなかなか興味深いものである。
▼ ロシア音楽 我ながら妙な趣味だと思うのだけれども、最近はロシアのポップスをよく聴いております。ロシアのポップスはノリのいいダンスミュージックが多いのだけれども、その中にも一抹のロシアらしさというか、独特の翳りがあるところが魅力。 特に気に入ったのは、グリュコーザ(Глюкоzа)という女性歌手で、なつかしのグループサウンズっぽい音と機械的な声が素敵。PVはマトリックスのパクリっぽいけど。 歌唱力と楽曲の完成度では、ヨールカ(Ёлка)がすばらしい。 リガライズ(Лигалайз)はロシアのラップミュージシャン。PVがあまりにも日本アニメ調で、しかも妙にかっこいい。ロシアでもこんなアニメを作れるスタッフがいるのか、と驚いたのだけど、制作は日本のSTUDIO4℃であるらしい。
▼ アルゼンチンの数学SF映画 以前、ペルーのSF映画を紹介したことがあるが、今回紹介するのはアルゼンチン産のSF映画。タイトルは"Moebius"(1996)という。 舞台はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを走る地下鉄。ブエノスアイレスの地下鉄は歴史が古く、大正時代の東京で地下鉄銀座線を計画したときに参考にしたという由緒正しいものだという。 そのブエノスアイレスの地下鉄一編成が突然消失し、トポロジーを専門とする数学者である主人公が駆り出されることになる。主人公がたどり着いた結論は、地下鉄の路線がたまたまメビウスの輪のような構造をとり、列車は別の次元に落ちてしまったのだ、というもの。主人公は、失踪した数学教授が事件の鍵を握っていることを突き止め、教授の家にいた少女とともに消えた地下鉄を追うのだが……。 「地下鉄」と「メビウス」というキーワードで、おやと思った方もいるかもしれないが、これは
はじめに 2ちゃんねるの同人板を中心に、「押しかけ厨」という現象が話題になっている。 これはつまり、同人イベント前日などに、友人でもない人(同人女性が多い)の家に突然押しかけ(メールなどで事前予告がある場合も多い)、拒絶されると突然豹変して暴れ出し、ときとして警察沙汰にまで発展する、という人々(女性が多い)のことである。「厨」とは2ちゃんねる用語で「中学生=中坊=厨房」の意味だが、別に「押しかけ厨」たちが実際に中学生であるわけではなく、単に思考や行動が幼稚であることを示している。 幸い、(=゚ω゚)ノぃょぅさんのサイト(現存せず)が、スレッドの中に埋もれている大量の「押しかけ厨」レポートをまとめてくれているので、これを読んで「押しかけ厨」の心理を考察してみることにする(全部読むのはきつかったよ、量的にも精神的にも)。 大量のレポートの中には、当然ネタも含まれてはいるんだろうけれど、それを確
▼ 精神科薬広告図像集番外編 精神科薬広告図像集に、1件追加。第3室の下の方、最新の抗精神病薬エビリファイの広告です。道の彼方に雲が湧いていて、何か不吉なものが待ち受けているような気がするのは私だけか。なんとなく『ターミネーター2』のエンディングを思いだしましたよ。 さて、今回は番外編として、最近のアメリカとイギリスの精神医学雑誌に載っていた広告を紹介してみよう。最近の日本の薬の広告はあたりさわりのないイメージを追求するあまり、イラストだの動物だのが多くて、まったく印象が薄いものばかりだが、海外の広告はそれとはまったく違うのに驚かされる。ドラマ性が強いのだ。 まず紹介するのは、日本でも発売されているジプレキサという抗精神病薬の広告(クリックで拡大)。 コピーを訳すとこうなる。 私は尊厳のために戦う 統合失調症であるということは、戦争のさなかにいるようなものだ。 戦場は私の心。 毎日、私は戦
▼ オンラインゲームの中国人労働者 リネージュやファイナルファンタジーXIなどのMMORPGをやったことがある人なら、他のプレイヤーとコミュニケーションを取ろうとせず、集団で狩り場を占拠して黙々とレアなモンスターを狩り続ける中国人プレイヤーの悪評を聞いたことがない人はいないはず。そんな中国人プレイヤーたちを取材したドキュメンタリーがYou Tubeにありました。中国には多くのゲーム工房があり、そこに雇われた若者たちは工房に集団で寝泊まりし(ほとんどザコ寝)、一日12時間以上もネットゲームに費やしてゲーム内通貨やアイテムを集めては、アメリカや日本などのプレイヤーに売りさばいている。彼らにとっては、それが外貨を稼ぐ手段なわけだ。ある工房の壁に貼られたスローガンは「団結 合作」。彼らのことを、アメリカのゲーマーは"Chinese gold farmers"と呼んでいるそうだ。 ▼ オンラインゲー
日本全体が己れに反対しても世界全部は己れの味方だ。 世界全部が反対しても全宇宙は己れの味方だ。 宇宙は人間ではない、だから反対することはない。 だから、己れは常に勝利者だ。 島田清次郎は、今ではほとんど忘れ去られていますが、石川県出身で大正期に人気のあった作家です。20歳で出版した長篇『地上』が大ベストセラーになり、一時は天才作家としてもてはやされていました。アメリカ、ヨーロッパを外遊し、アメリカではクーリッジ大統領、イギリスではH.G.ウェルズとも面会。しかし、「精神界の帝王」「人類の征服者」と自称するなどの傲岸不遜な言動は文壇で嫌われ、女性スキャンダルで一般の人気も急落。早発性痴呆(現在の統合失調症)と診断されて精神病院に収容され、肺結核のため31歳で死去しました。
最近の日記 2010-09-28 [Tue] 1. 行ってみたい世界の精神病院さらに10選+1 2010-09-25 [Sat] 1. 行ってみたい世界の精神病院10選 2010-09-21 [Tue] 1. リトアニアの精神病院がえらくかっこいい件 2010-09-19 [Sun] 1. 各国の旧KGB本部 2010-09-18 [Sat] 1. リトアニアの十字架の丘 2010-09-14 [Tue] 1. エストニアの萌え寿司バー 2010-09-13 [Mon] 1. スターリンのバースデーケーキ 2010-09-12 [Sun] 1. リーガのアールヌーヴォー建築群 2010-07-16 [Fri] 1. twitter 2009-12-10 [Thu] 1. 続・日米表紙対決 最近のコメント ▼ 島田清次郎略歴 これまで長々と島田清次郎について書いてきたが、そういえばこれまで彼
¢§ ·ºË¡ÈȾ¯Ç¯¡¡ºòǯ¡¢Ê¿À®¤ÇºÇ°¡ÊÅìµþ¿·Ê¹¡Ë ¡¡ºòǯ°ìǯ´Ö¤Ë·ºË¡ÈȤÇŦȯ¤µ¤ì¤¿¾¯Ç¯¡Ê½½»Í¡Ý½½¶åºÐ¡Ë¤Ï½½ÆóËü»°Àé¼·É´½½¸Þ¿Í¤ÇÆóǯϢ³¤Î¸º¾¯¤È¤Ê¤Ã¤¿¤¬¡¢¤³¤Î¤¦¤ÁºÆÈȼԤ¬»°Ëü¸ÞÀé¸ÞÉ´¶å¿Í¤Ç£²£¸¡¦£·¡ó¤Ë¾å¤ê¡¢Ê¿À®¤ËÆþ¤Ã¤ÆºÇ¤â¹âΨ¤À¤Ã¤¿¤³¤È¤¬½½Ï»Æü¡¢·Ù»¡Ä£¤Î¤Þ¤È¤á¤Çʬ¤«¤Ã¤¿¡£¡¡ ¡¡·ºË¡ÈȾ¯Ç¯¤ÏÁ°Ç¯È棸¡¦£³¡ó¸º¡£»¦¿Í¤ä¶¯Åð¤Ê¤É¤Î¶§°ÈÈ¡¢¤Ò¤Ã¤¿¤¯¤ê¤ä¼«Å¾¼ÖÅð¤Ê¤É¤Î³¹Æ¬ÈȺá¤ÎŦȯ¿Í¿ô¤Ê¤É¤â¸®Ê¤߸º¾¯¤·¤¿¡£ ¡¡¤Ê¤¼¤³¤Î
▼ ヤクザ再び 去年の5月に書いたアイアンホース社の自転車ヤクザシリーズ。その後「トリビアの泉」で紹介されるなど有名になったのだけれど、久しぶりにアイアンホース社のサイトを訪ねてみたら、ラインナップがリニューアルされていた。 組長の上に、組長タイプRが登場。さらに若頭がなくなり、総本部長という新たなグレードが! えー、若頭よかったのになあ。 ▼ 岡田尊司『脳内汚染』(文藝春秋) コメント欄で催促があったので、島清話はここらでちょっと一休みして、『脳内汚染』の感想でも書いてみましょうか。 その前にまずひとつお断りを。読者の方々は、私がこの本をトンデモ本として激しく叩くのを期待してるかもしれないのだけれど、実のところあんまり叩くつもりはない。もちろん鹿島茂氏のように手放しで絶賛するつもりにはなれないのだけど、これは思ったよりはまともに論じるべき本だという印象である。 確かに感情的すぎる文体には
▼ さてどうするかな 9月1日のコメント欄では、記事の末尾で「さてどうするかな」と書いたことに対する反応が大きかったみたいだけど、これは正直予想外でした。 以前から私の日記を読んでいるような人であれば、ウェブ上の私というキャラクターはそういう皮肉っぽいコメントをする人だという予想がつくだろうと思うのですが、いきなり当該記事だけを読んだ人にはそれがわからない。「いくらふんだくってやろうか」と舌なめずりしているように受け止める人も出てきてしまう。 かつてのウェブ日記スタイルだと、前後の日の文章も自動的に目に飛び込んでくるわけで、だいたいどういうことを書く人かわかるのだけど、ブログ形式だと、その日の文章だけが前後無関係に読まれてしまう。 書き手の背景、たとえば、私の場合、 ・精神科医で ・SFファンで書評家で ・97年からウェブ日記を書いていて ・ときどき各種雑誌に雑文を書いている というような
▼ サマータイムマシンブルース タイトルが似ているのでどうしても『サマー/タイム/トラベラー』と比較してしまうけど、時間SFよりむしろ青春に重点が置かれていた小説とは違い、こちらはクラシックな純粋時間ロジックSF。『時の門』とか『マイナス・ゼロ』みたいなタイプですね。日本映画では今関あきよし監督の『タイム・リープ』以来かな。『タイム・リープ』主演の川岡大次郎がSF研部員の一人として出演しているのはオマージュなんでしょうか。 物語は完全にタイムマシンを利用した時間パズルで、ピースが収まるべきところに収まっていく快感はあるのだけれど、ほとんど予想通りの展開(特にSFファンにとっては)にしかならなくて、驚きがないのが難点。まだひとつ伏線が残ってるなあ、と思って観ているとしっかりそれを回収してくれるし。そうした展開上の驚きのなさを『タイム・リープ』では恋愛要素とサスペンスで乗り切っていたのだけれど
▼ 「ブラックジャックによろしく」に当サイトの文章が? 今日発売のモーニングより。マンガの中に次のような新聞記事が出てくるのですが。 精神科医の多くはこの病気を「自我の保てなくなる病」と表現する。それは言い換えれば「自分」と「そうでないもの」の区別が曖昧になる病気である。 私達は自分の手が自分の一部であり目の前のテレビが自分でない事を知っている。例えるなら私達の「自分」と「そうでないもの」は見えない膜のようなもので隔てられている。しかしこの病にかかるとその見えない膜に穴が開いてしまうのだ。膜に穴が開き「自分」が外へ漏れ出してしまうと周りにあるすべてのものに自分が感じられる。そしてすべての自分以外のものが暴力的に膜の中に侵入してくるようになるのだ。 テレビから聞こえてくる笑い声が自分を嘲笑っている気がする。エアコンのかすかな作動音がヒソヒソと自分の噂話をしている声に聞こえる。何かを考えようと
▼ (いわゆる)モヒカン族にあこがれて 「モヒカン族」という言葉が流行っているようだけれど、プログラマーを中心とする技術原理主義者と一般人の諍いなんてものは、10数年近く前のASCII netのjunk.testあたりから見てきているので、なにを今さらという感じもする。それに、こうした諍いが大きな問題になったのは、junk.testの頃や、パソ通出身者が大量にネットに流入した頃であって、今やいわゆる「モヒカン族」の勢力はかなり衰えてきている。今になってそんな現象を掘り起こし、わざわざそんな自虐的な名前をつけたのは、やはり「最後」をどこかで予感しているからなんだろうか。 確かにキャッチーな名前がついたのは慶賀すべきことかもしれないが、ネイティヴ・アメリカンの実在の部族名をジョークとして使うのはあまり趣味がいいとは思えない(ネーミングの由来が実際のモヒカン族とは関係ない『北斗の拳』だからなおさ
▼ 移転 Niftyの方のディスク容量がいよいよギリギリになってきた(これまでは、古い画像を削除するなどしてなんとか対処してきたのだ)ので、移転。サイト名も「あばれ」から「ぶらり」に。まあ、力抜いてぶらぶらとやっていきます。 旧サイトも残ってますが、こちらにもまるごと移動させてます(広告図像集など、今後も増える可能性があるし)。全ファイルを移動させてもいまだに使用率は3%。広々。 これを期に、ブログ化も一応考えて(まあいまだにブ日記派ではあるのだけれど)、MovableTypeもインストールして試してみたりしたのだけれど、テンプレートを好きなように作り替えるのがかなり面倒そうなのと、記事ごとにファイルになるブログ形式にはどうしてもなじめない。あとブログのフォントはなぜあんなに小さいのか。かといってフォントを大きくしてみるとなんだか不格好だ。 ブログはやはり私には合わないと断念したものの、コ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く