日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 世界の主要貿易国が7~8日、独ハンブルクで一堂に会した20カ国・地域(G20)首脳会議は、保護主義を主張する米国と自由貿易を推進するドイツが相対する場となった。 トランプ米大統領はすでに環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を決め、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を要求している。トランプ氏は輸入鉄鋼製品に関税をかけることも検討中だ。これはほぼ間違いなく報復措置を招く。 一方、G20の議長国ドイツのメルケル首相は反保護主義を訴える。メルケル氏は6月29日、保護主義や孤立主義の信奉者を批判する演説をして事実上、トランプ氏を非難した。日本と欧州連合(EU)が大枠合意した経済連携協定(EPA)は、彼女の主張を具現化する一例だ。 この議論でどちらに分