2023年2月23日のブックマーク (4件)

  • ブランコ・ミラノヴィッチ「哲学と芸術としての統計:初期中華人民共和国における統計の利用と誤用」(2023年2月10日)

    書の貢献は、特に中国に焦点を当てているにもかかわらず、中国における統計の背景にある哲学の研究を可能にするだけでなく、統計調査一般の思想的・哲学的基礎の理解をも可能にしているところだ。 中華人民共和国の建国から15年の間の統計作成は、アルナブ・ゴーシュが“Making it Count”〔未邦訳〕という素晴らしい著書で論じているように、3つの期間に分けるのが(やや単純かもしれないが)有用だ。最初の期間は、1949年の中華人民共和国建立から、ほぼ1956年までの時期となる。この時期、中国の統計システムと、統計に対するアプローチ全般は、ソ連の影響を強く受けていた。統計は計画の侍女と考えられていた。この見解は、1954年(つまり、スターリンが死んでから、フルシチョフの「雪解け」までの間の時期)のモスクワでの非常に重要なカンファレンスで明確にされたように、統計は社会科学であり、その利用は産業化と発

    ブランコ・ミラノヴィッチ「哲学と芸術としての統計:初期中華人民共和国における統計の利用と誤用」(2023年2月10日)
    ystt
    ystt 2023/02/23
  • ジョセフ・ヒース「BIPOCは抑圧度のヒエラルキーを示す語ではない:アミラ・エルガワビーのツイートについて」(2023年1月31日)

    BIPOCという頭字語を使っている人のほとんどは、犠牲を強いられた度合いの強い順にマイノリティ集団が並べられていると考えている。〔…〕これは結果的に、頭字語の並びをステータス・ヒエラルキーにしてしまう。 〔訳注:このエントリを読むための前提知識である、BIPOCに関するヒースの論説を巡る騒動については、ジョセフ・ヒース「私に対するキャンセル・カルチャーについて:BIPOCとFIVMの詳細」(2021年6月10日)を参照されたい。〕 ずいぶん前のことだが、「グローブ・アンド・メイル」誌に論説を寄稿したところ、ソーシャルメディアで大勢の人々(内容を勘違いしていた人もたくさんいた)が非常に敵対的でバカげたコメントで大騒ぎを起こした。そのうちの1人がアミラ・エルガワビーで、彼女は私の論説から一文を抜き出して、「吐きそうだ」と書いた。ノーマン・スペクター(そして今はジャン・フランソワ・リゼ)を中心と

    ジョセフ・ヒース「BIPOCは抑圧度のヒエラルキーを示す語ではない:アミラ・エルガワビーのツイートについて」(2023年1月31日)
    ystt
    ystt 2023/02/23
    “私がカナダ人に対して、マイノリティ集団に関するあらゆる対立を人種の観点からフレーミングするアメリカ人の悪癖を避けるように促すのは、社会における最も重要な抑圧と不平等を曖昧化させるリスクがあるからだ”
  • ジョセフ・ヒース「“BIPOC”なる言葉は、カナダにおける人種問題にまったく相応しくない言葉である:アメリカ発の文化政治的社会改良運動を輸入すべきでない理由」(2021年5月28日)

    自国の人種関係や多文化主義の現実を反映した独自の頭字語を作らずに、アメリカの用語をそっくり流用するのを選んでいる人があまりに多い。このような、アメリカの社会正義言説への“認識的逃避”は、いろんな意味で、右派によるMAGA〔アメリカ国外でのトランプ支持〕の左派版でしかない。 カナダ政治における最大の問題の一つは、国民の大部分がアメリカに住んでいると錯覚してしまっていることだ。MAGA〔メイク・アメリカ・グレート・アゲイン:偉大なアメリカを取り戻す〕帽子を被って走り回り、トランプ支持のデモをやっている間抜け達は、この理由以外で説明できないだろう。私は時々、間抜け達の肩を揺すって「おい! お前らはカナダに住んでるんだぞ!」と叫んでやりたい気分になる。 残念ながら、“BIPOC問題”で、カナダ人もこの語句を当たり前に使うべきだ、と話題にしている人々に対して、私は〔トランプ支持の間抜け達と〕同じよう

    ジョセフ・ヒース「“BIPOC”なる言葉は、カナダにおける人種問題にまったく相応しくない言葉である:アメリカ発の文化政治的社会改良運動を輸入すべきでない理由」(2021年5月28日)
    ystt
    ystt 2023/02/23
    “アメリカの社会正義言説への“認識的逃避”は、いろんな意味で、右派によるMAGA〔アメリカ国外でのトランプ支持〕の左派版でしかない。 ”
  • ノア・スミス「どうして ChatGPT はひっきりなしにウソを言うの?」(2023年1月31日)

    ぼくは週にだいたい5の記事を書いてる.すごくがんばれば,たぶん10書けるだろう.でも,かなうことなら週に100書けたら最高だ.面白い経済学論文を一つ残らず取り上げたり,世界で起きてるいろんなニュースを片っ端から議論したりできたらいいのにと思う.より多くの自分の考えを世の中に送り出すほど,その分だけしあわせになれる.(ご心配なく,週に100通も通知メールを送ったりなんかしないよ.100書けるようになったときにはその週のダイジェスト版をまとめてあげよう.) 現実的に考えれば,自分の生産性を大幅に引き上げられそうな方法はひとつしかない.それは,人工知能の支援を利用することだ.GPT-3 みたいな大規模言語モデルのおかげで,いつの日か,ぼくの記事のかなりの割合を GPT みたいなチャットボットが書いてくれるようになるんじゃないかって希望が出てきた.ちょっとしたプロンプトを入力してあげれば,

    ノア・スミス「どうして ChatGPT はひっきりなしにウソを言うの?」(2023年1月31日)
    ystt
    ystt 2023/02/23
    “LLM は,人間が他の人間たちと交わす会話らしく喋るようにつくられた.そして,ChatGPT はこの目標をかなり達成している.ただ,単純に,自然に喋ることと,情報の正確さを評価することは,大きくちがう.”