ナチス・ドイツ時代の反省から、戦後、平和と人権を重んじてきたと自認するドイツ。だが、パレスチナ自治区ガザの市民や国連等の人道支援関係者を殺害し続けているイスラエルを露骨に擁護することについて、ドイツへの批判が高まっている。先日も、同国外務大臣のアナレーナ・ベアボック氏が、イスラエルが民間人・民間施設を攻撃していることを正当化する発言をしたことが、多くの人々の怒りを買った。ベアボック外相の発言に対し、中東の著名なジャーナリストは「ナチスそのものだ」と批難し、国連の人権の専門家らも苦言を呈した。 〇べアボック外相の「野蛮」な大暴言 問題の発言は、今月14日にドイツ議会でベアボック外相が演説した時のもの。ドイツ政府としてのイスラエル支持・支援に関して、 「(パレスチナのイスラム組織の)ハマスが人々や学校の陰に隠れている場合、難しい問題ですが、私達は(そこへ攻撃することを)ためらうことはしません。