※完全ネタバレにつきご注意をお願いします 主人公の中年男は会社をリストラされ消費者金融に手を出し借金で首が回らなくなったので自殺しようとする。ビルの屋上から飛び降りようとしたところ、「ビリー・ジーンのときのマイケル・ジャクソンのような」黒いハットをかぶった黒服の若い男に寸前で阻止される。男は膨大なネットワークと高度な医療技術をもつ裏社会の臓器提供グループの一員で、対価として高額な報酬を田舎の両親に送ることを条件に、主人公は男と死後の臓器提供の契約を結ぶ。 グループのひみつビルに案内された主人公は詳細な診断を受け、骨の一本にいたるまでの肉体の全てについて綿密に査定される。カネと命と人間の生きる意志について考える。両親向けにダミーの死体を作り、自らの死を偽装する過程でひとりの美少女と出会う。少女は生まれつき心臓が悪く、やっと提供者が見つかったので数日後に心臓の移植手術を受ける予定だという。