性的暴行をめぐる裁判で、被害の実態が踏まえられず、法律の要件の問題で無罪が言い渡されているとして、性暴力の被害者などの団体が、刑法の見直しや裁判官の研修を行うよう法務省と最高裁判所に要望しました。 これを受けて、性暴力の被害者や支援者などの団体「Spring」は法務省と最高裁判所に要望書を提出しました。 このうち、法務省に対しては、被害者が抵抗できたように思えるような状況でも、抵抗できない場合があることは心理学的に証明されているとして、刑法の要件の見直しを求めました。 団体によりますと、山下法務大臣は、刑法の見直しについて「実態調査を進めていく」と答えたということです。 また、団体は、最高裁判所に対しては、被害者が抵抗できなかったかどうかの認定にばらつきがあるとして、被害者の心理に関する医学的な知見を踏まえた研修を、裁判官に対して行うよう求めました。 団体によりますと、最高裁の担当者は「持