アイデア出しにWikiが使える──ということはけっこう知られています。しかし、書きっぱなしになってはいけません。今回はWikiと対面ミーティングを連動させる方法を考えます。 戦国時代、対峙する各陣営の本陣では総大将を筆頭に各部隊を率いる武将が集まって軍議を行っていたでしょう。ここでは、各武将がそれぞれの前線で集めてきた敵軍の動きや状況といった情報をシェアし、自軍の戦略および戦術を組み立てます。この意思決定の場では、1つの大きな目的が共有されていたはずです。それは、例えば「どうすれば味方の犠牲を最小限に抑えながら勝利を収められるか」といったことです。 前々回の記事でご紹介した現代版の「軍議」においてもこの考え方が踏襲されています。「お互いの技術力の向上を目指す」という共通した目的のもとで、めいめいが情報を持ち寄り、技術交流を行っているのです。 ここで重要なことは、ただ集まって話し合うのではな