筆者は、獨協大学で「金融資産運用論」と題する授業を週に2コマ担当している。一方では、入門的な運用常識全般の説明をし、他方では、バートン・マルキール「ウォール街のランダム・ウォーカー」(井手正介訳、日本経済新聞社)を半年掛けて精密に読む授業をしている。 筆者は、獨協大学で「金融資産運用論」と題する授業を週に2コマ担当している。一方では、入門的な運用常識全般の説明をし、他方では、バートン・マルキール「ウォール街のランダム・ウォーカー」(井手正介訳、日本経済新聞社)を半年掛けて精密に読む授業をしている。 前者の授業では、「学生が将来(できれば一生!)困らないような、運用知識」をできるだけ易しく伝えることを目標としており、後者では、「市場の効率性」をめぐる検討を中心に、運用のコツや投資理論の問題点なども含めた、運用に関するやや詳しい内容を話している。 さて、どちらの授業も半年単位なのだが、先日、試