猫だってテーブルでご飯を食べたいんです! 廣瀬さんはこれまで、くだんの書籍に登場する家をはじめ、数々の、ペットと暮らす家を設計してきている。しかし、そのどれひとつとして同じデザインのものは存在せず、毎回、新たな設計を試みるのだという。その挑戦の根底には、「住宅の形自体を変えたい」という想いがある。 「へぐりさんの家を設計したときもそうですけど、僕は、『日本の既存の家を作ってきた常識を疑いましょう』と提案したいんです。例えば、『猫は床でご飯を食べるものだ』という既成概念から離れられない人がいますが、床に皿を置けば、飼い主が蹴飛ばしてこぼしてしまうことだってありますよね? また、猫にしてみたら、床で食べこぼしても怒られるしテーブルの上にのぼっても怒られるけど、そもそも何で怒られるのか理解できないから、とっても迷惑な話なんです」 そこで考えついたのが、テーブルの上に猫の食事処を設置すること。水飲