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ブックマーク / www.parc-jp.org (1)

  • 小松原織香「「言葉にできない痛み」とは何か」

    「言葉にできない痛み」とは何か 文=小松原織香 トラウマになっていることを語りだすためには、大変なエネルギーが必要だ。だからこそ、「話したい/話さなければならない」という思いが生み出す言葉は、多くの人を釘付けにする。 私は大学生のとき、小さな教室で行なわれた慰安婦問題についての勉強会に参加したことがある。ある学生が、「日戦争中に、朝鮮を近代化してあげた。だから、朝鮮人は感謝すべきだ」と主張した。十人ほどの老若男女の参加者が、しーんと黙り込んだ。 ある年配の男性が、自分は在日コリアンである、と前置きして、語り出した。「私たちは、日が敷いた鉄道を毎日眺めていた。あれは、近代化だった。でも、私たちは一度もあの鉄道に乗ったことがない。だから……」男性は小さな声で、学生の顔を見て、ためらいながら、言葉を探していた。学生は気圧されたように、こわばった顔で聞いていた。男性は怒りも涙もなく、ただ、「

    ytn
    ytn 2015/10/20
    "当事者が金切り声でなくなったとき、つまり、痛み抜きに語れるようになったとき、彼らは語るチャンスを奪われはしないか。"
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