構造的な整理・分類には、階層化、系列化(段階化)、マトリックスの3つの基本パターンがあり、ほとんど事象や関係性はこの3つの基本パターンで表現することができる(図1)。 ポートフォリオ図や比較表は典型的な二次元の構造であり、マトリックス図で表現できる。問題解決手法で用いられるイシュー・ツリーは、典型的な階層図であり、組織図や文書の目次構成なども基本的には階層図で表現することができる。また、物事の流れや進めて行く際のステップを表現するのに適しているのが系列図である。 まずは、この3つの基本パターンで顧客の課題や提案の位置づけなどを整理し、図に表現してみる習慣を身につけることである。そのためには、普段の仕事や生活の中でも常に“分類”を意識しておくことが有効である。 次回は、SEに求められる4つの視点と能力の2つ目である「経営的視点」について述べる。 大手外資系企業の情報システム部門、データクエス