ダイヤモンド社論説委員の辻広雅文氏の手になる「「雇用第一」を叫ぶ菅総理は“二種類の失業率”を理解しているか」というエッセイが「ダイヤモンド・オンライン」で公開されていますので、ご紹介したいと思います。 http://diamond.jp/articles/-/9462 まずは嫌味たっぷりな前振りがありまして、続いてタイトルにある“二種類の失業率”についての説明がきます。 …失業率は質の異なる2種類に分けて考えることができる。「需要不足失業率」と「自然失業率」である。 「需要不足失業率」は、経済の悪化によって労働需要が減少し、労働供給を下回ることで上昇する。…だから、リーマンショックのような大きなショックが経済に加われば、いっぺんに需要不足失業率は上昇してしまう。 「自然失業率」は、景気循環には左右されない。労働市場においては、好不況にかかわらず、求人側と求職側の間において求める技能や待遇な