本コラムは、日本の財政当局の経済運営の無能さには呆れているのだが、反面、政治力の凄さには、いつも舌を巻いている。三次補正のメドもついたところで、いよいよ、政治日程が固まりつつあるようだ。 まず、今回のG20では、消費税増税を国際公約にした。諸外国から特に求められてもいないのに、わざわざ約束したのは、「国際公約に反したら、日本売りになる」というような根拠の薄い話で、抵抗勢力を脅かすためであろう。日本人にはコンプレックスがあるから、諸外国からの「要求」と言われると弱いのだよ。 次は、選挙日程との調整である。これは来年夏にあると思わなければならない。衆院は前回選挙から3年経てば、いつあってもおかしくない。自民党は、早期の解散総選挙を求めているし、公明党は、再来年に延びて参院選や都議選と重なることを嫌うから、参院で少数与党の民主党は、予算関連法案などと引き換えに、解散総選挙を約束せざるを得ないだろ
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