日雇い投資家ではだめ バフェットは、頻繁に売買するデイ・トレーダーのような人々を「しけもく投資家」と呼んでいる。 「しけもく」を知らない若い方々のために説明すると、戦後日本が貧しい時代には道端に落ちているたばこの吸い殻を拾い集めて、そのわずかに残った「最後の1服」を何十回も繰り返して、1本のタバコを吸った気分になる人々が結構いた。 大恐慌の時代に少年時代を過ごしたバフェットも、そのような人々をたくさん見かけたに違いない。 しけもくという言葉は、現在ではあまり一般的では無いので、私はこのような投資家を「日雇い投資家」と呼んでいる。 朝、駅前にトラックが横付けされる。するとその日1日の日払いの日当を求めて多くの人々が群がる。 もちろん、人々の選択には色々な考えや事情がある。しかし、読者が「しけもくか1本のたばこ」「日雇いか終身雇用の社員」を自由に選べるとしたらどうだろうか? 多くの人々が後者を