最近、もうすこし下の世代で同種の事件が目立っていた。中年のロッカーが死に向かっていた。17年に世間を大きく騒がせたのが、アメリカの人気バンド、リンキン・パークのヴォーカリスト、チェスター・ベニントンが41歳で自死したことだった。 7月20日、ロサンゼルスの自宅で首を吊った状態で彼は発見された。同年5月には最新アルバムを発表、全米1位を獲得したばかりだったため、この事件はすさまじい衝撃を呼んだ。 ベニントンの死を「さらにほかの死」と結びつける声も多かった。彼の死に先立つ同年5月17日、ベニントンよりもすこし年上のロック音楽家が自死していた。クリス・コーネルだ。 90年代の「グランジ」ブームに乗って大ヒットを飛ばしたバンド、サウンドガーデンのフロントマンだった彼は、このときライヴ・ツアー中だった。ミシガン州デトロイトでの公演が終わったあと、やはりホテルの部屋で首を吊った。52歳だった。 コーネ
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