20日午前に行われたIBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティ氏による講演「Putting Smart to Work」では、ビジネスとテクノロジーが大きな歴史の転換点を迎えている現状を指摘し、時代に対応した変革の必要性を訴えたうえで、そうした企業を支援するIBMのビジョンを紹介した。 ロメッティ氏の講演では、現在、そしてこれからのIBMがどのような立ち位置に立とうとしているのか、その戦略を理解するうえで興味深い発言が相次いだ。本稿ではまず、その概要をお伝えする。 25年周期で起こる急激な変化――次はAIによる「学ぶ」能力の飛躍的成長 ロメッティ氏は、ビジネスとテクノロジーにはおよそ25年ごとに「急激なシフト(変化)」のタイミングが訪れると語った。ビジネスとテクノロジーのアーキテクチャが「同時に」変化するタイミングでは、「直線的(リニア)ではなく、指数関数的な急カーブを描くような成長が起