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ブックマーク / inujin.hatenablog.com (5)

  • もしも子育てが、たった一日だけならば。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    頭が割れそうに痛い。 どうも風邪を引いてしまったようだ。 しかし、奴らは待ってくれない。 が急な用事で外出してドアが閉まった瞬間に、赤ん坊のほうは泣きわめきはじめる。 大きいほうは、今すぐセミ捕りに公園へ連れて行かなければ、お母さんに内緒で新しい下を買ったことをバラすと脅す。 たいしたことはない。 想定内だ。 大人をなめるな。 経験者なめるな。 僕は素早く哺乳瓶を手に取り、フォローアップミルクをお湯で溶かし、あらかじめ用意していた冷水を足して適温にする。 その一連の作業をしながら、大きいほうに対しては、セミ捕りに行きたいならば先に果たすべき義務を果たせと、おもちゃの片付けや衣服の整理などのタスクを列挙して行動させる。 完璧だ。 これが終わったら燃えるゴミの回収も先に済ませてしまおう。 帰宅後の用事が減って、楽だ。 余裕を取り戻した僕は赤ん坊にミルクを飲ませながら、明日の仕事に関わるアイ

    もしも子育てが、たった一日だけならば。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    yuchicco
    yuchicco 2014/08/07
    "すみませんちょっとすみませんいったんすみません"
  • ご結婚とか、正気じゃない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    えー。 えーただいまご紹介にあじゃ、あじゃじゃじゃじゃ、あじゃじゃりました、新郎の友人の僕です、どうも、僕であります。 えー。 ええと今日はこのようなおめでたい席に呼んでいただき、おまけにこんなスピーチ的な鯛焼き、あいや大役を仰せつかられらりられらりりまして、もうなんだか緊張しちゃって、たはは。 あー。 しかし、その、あれですねー。 まあよくもこんなご時世にお二人は結婚することを決めたなあと思いますです。 世の中には酔狂な人たちもいるんだなあって。 だってそうじゃないですか、聞けば新郎も新婦も、結婚しても二人ともしばらく働き続けるとかいうじゃないですか、それじゃ何の控除も受けられないわけですよ、むしろこんな盛大な結婚式を開いて、おまけにこんな若い人ばっかり呼んじゃったらお祝儀でペイもできなさそうだし、まあ酔狂だよなって思いますよね。 別におかしなことは言ってませんよ。 お二人は愛し合って一

    ご結婚とか、正気じゃない。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
    yuchicco
    yuchicco 2014/06/12
  • お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    えーおくつろぎのところ大変失礼いたします、切符を拝見いたします、あーどうもありがとうございます、ありがとうございます。 あーお客さま、こちらの切符ですけれど、失礼ですがどちらまでお買い求めいただきましたでしょうかーあー途中までですか、えーお客さま、大変申し訳ないのですが、あー切符をご購入の際には来行き先をちゃんと指定していただくことが規則となっておりまして、いえ決してそのことをとがめているわけではございませんでして。 しかしえーなにぶんそういうことになっておりますので、大変お手数なのですが、どちらで降りられるのかだけはお決めいただきたく存じます。 んーそうは言ってもすぐに決められないというのも、えーそれはそれでわかります、わかりますともお客様、私事ではなはだ恐縮ですけれども、私だってこんないい年になってまで車掌のままで毎日こう切符に向かってパッチンパッチンとやっているつもりではありません

    お客様、お客様。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 頭の回転は、速いほうがいいのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    頭の回転が速い、というのが褒め言葉なのは子供の頃だけのように思うことが多い。 僕は当に頭の回転が速い人たちを見てきたので自分がそうだとは決して思わないが、それでも働きはじめた頃には「お前は頭が速く回りすぎる」と指摘されることがまあまああって(今でも時々ある)、それは完全に注意としての言葉だった。 頭の回転を速くするということの意味は色々あるだろうけど、一つは最短ルートを見抜こうとする、ということだと思う。 ゴールにたどり着くために有効な手段は何か、それを獲得するための方法は何か、ということについて自分でどんどん仮説を立てて検証を重ねていき、一番速くたどり着ける経路を見つけることだ。 でも「回転が速すぎる」と揶揄される場合は、たぶんその検証をミスっている。 きっと事態はこんな風に動くはずだという計算がうまく働いていない。 それは、なぜか。 僕の場合でいえば、どれだけ速くたどりつけるルートを

    頭の回転は、速いほうがいいのか。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
  • 僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。

    ここのところ、ブロガー諸氏が、突然はてなブックマークでキツいコメントを書かれて気分を害されるというケースをいくつか見受けたが、基的にはこれが「ベテランはてなユーザー流」の歓迎のしかたの一つなので、ここは「あら?そんなにこっちに興味あるの?んもう仕方ないわね、どうしても読みたいならこれからも読ませてあげてもよくってよ」と悦に入るところである。 である、と断言したのは理由があって、結局はブックマーカーに代表される読み手というものは書き手に依存せざるをえないからだ。 叩くにせよ、賞賛するにせよ、対象がなければ何もできないし、あったとしても叩きがいのないコンテンツばかりでは毒舌も発揮しようがない。 だからブロガーは、お腹がペコペコで騒ぐ子供たちをたしなめながら優しく手料理を配ってあげる母親のような気持ちで接してあげればよろしい。 これはもちろん書き手についても言えることで、いつでも書き手と読み手

    僕らはみんな、間違っている。 - 犬だって言いたいことがあるのだ。
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