次世代型コンピューターと言われる量子コンピューティングの事業化に取り組んでいるアメリカの著名連続起業家であるウィリアム・ハーレー氏。同氏は「シリコンバレーの時代は終わった」と断言する。それはどういうことなのか。前編に続き、コモンズ投信会長の渋澤健氏が聞く。 この記事の写真を見る 前編:「量子コンピューター」で世界はどう変わるのか ■「中央集権的な世界」は終わりを告げようとしている 渋澤健(以下、渋澤):ワーレーさんは「シリコンバレーの時代はもう終わった」というコメントを最近あちこちでされているようですね。ほとんどの日本人はシリコンバレーが先端技術のベンチャー投資のメッカと思っているのでとても印象に残りました。 ウィリアム・ハーレー(以下、通称のワーレーで):私たちの会社にお金を出してくれる投資家は主にシリコンバレーにいるのでこれは慎重に言わなければならないトピックなのですが、ひとことで言え