(PDFバージョン:kyotounohito_nagaigou) 「身体の半分以上が、頭で出来ている!」 初めて、小松左京さんに会ったときに受けた印象だ。 「TOKON5」に行ったとき、筒井康隆さん、豊田有恒さんに連れられて、小松さんが仕事場にしていたホテル・ニュージャパンを訪れた。 「オー!君が『ハレンチ学園』で騒がれている永井豪チャンか~?!」と、小松さんは巨大な頭を振り、満面の笑みで迎えてくれた。 「十兵衛やアユちゃんのオッパイを大きくしろ!」と小松さん。「小さめだから初々しくて良いのだ!」と筒井さん。たちまち、私をそっちのけでオッパイ論争が始まった。 当時、『ハレンチ学園』を批判する大人とばかり会わされていた私は、即座にSF作家という人種が大好きになった。 高校一年の時に『日本アパッチ族』に出会い、以来夢中でSF小説を読み漁っていた私だが、作品だけでなく、作者にも魅了された瞬間だっ