ひきこもりは、今や若者の問題ではない。山形県や島根県の調査で、40代以上でひきこもっている割合が半数に達したことがわかった。 職場のトラブルや人間関係に悩んで退職し、派遣社員を続けても将来の見通しが立たない。正社員への道が閉ざされ、絶望して殻に閉じこもってしまう中高年は、ますます社会とのつながりが薄くなってしまう。 疾病、本人の性格、失業が引き金に 山形県が2013年9月24日に公表した「困難を有する若者等に関するアンケート調査報告について」は、ひきこもりに関する県内の実情をアンケート調査によって明らかにしたものだ。ここでは、仕事や学校に行かず、家族以外の人との交流をほとんどせずに6か月以上続けて自宅にひきこもっている、あるいは買い物での外出程度はする状態を「ひきこもり」としている。 この条件に該当するのは、1607人に達した。年代別に最も該当者が多いのは30代、次に40代となる。いわゆる