遅ればせながら、『おっさんずラブ』全7話をAmazonプライムでとうとう観てしまいました。 同性愛を描きつつ、それが上司の「おっさん」から部下に強引に迫るという形で描かれるという前情報で、警戒した当事者も多かった本作。 フタを開けてみれば若いイケメン同士のボーイズラブをメインに視聴者が大いにハラハラし盛り上がった作品でした。 このドラマのタイトルがなぜ『おっさんずラブ』なのか、たしかに武蔵は重要なキャラクターではあるけれど、なんだかしっくり来ないように私には感じられました。 しかし、最終話まで見ていくうちに、『おっさんずラブ』というタイトルは「おっさん恋愛」の問題点を指摘しているタイトルなのではないか、と思えてきたのです。 問題だらけの「おっさん恋愛」吉田鋼太郎演じる黒澤武蔵は、おそらく「良い人」。視聴者のほとんどがきっと彼に悪印象を抱いていない(吉田鋼太郎のチャーミングな演技力によるとこ