「半年間で、人は『料理ができない』から『料理ができる』と言えるようになるのだろうか?」この問いには、自信を持って「できるようになる」と答えられる。なぜなら、27年間「料理ができない」自分自身がそうなったからだ。 ・・・ ■ 自分は「料理ができない」と思っていた思えば、「自分は料理ができない」と思った原体験は、母さんかもしれない。母さんは、料理ができる。 栄養バランスを考えながら、自分が食べたいもの、季節の野菜を取り入れて料理をつくってくれる。とはいえ、手作り至上主義というわけでもなく、楽をするところは楽をする(買ってきたものをみんなで食べるとか)。あまった食材は、その時々でアレンジしてくれる。その塩梅もちょうど良かった。 だから、自分はそのレベルを「料理ができる」と思っていて、それができなければ「料理ができない」と思い込んでいた。 高校を卒業して、大阪の大学に行くと決まったとき。母さんが自