選挙の開票で不手際が相次ぎ、改善を迫られている仙台市選挙管理委員会は25日、会合を開き、対策案として検討してきた「土曜日投票、日曜日開票」は見送ることを決めた。市選管が行った市民アンケートなどの結果を受けたもので、今夏に予定されている同市長選も日曜日に投票し、即日開票する従来通りの方式で実施される。 同市では、2014年12月の衆院選で職員が白票を水増しなどする事件があった。15年8月の市議選では市選管が投票率を確定した後に修正し、昨年7月の参院選では投票者数と票数の集計にずれが生じて開票作業が大幅に遅れた。 こうした問題を受け、市選管は昨年7月から改善策の一つとして「土曜日投票、日曜日開票」の検討を始めた。「投開票日をずらして職員の負担を減らせば、ミスが防げるのでは」(市関係者)と考えたからだった。市選管は同12月、判断材料とするため、市民ら約300人を対象に賛否を問うアンケートも実施し