中国の南京大学と米テキサス大学オースティン校の共同研究チームは、2018年6月、センサーを組み込んだNFC(近距離無線通信)タグから信号を発することで、食肉などの生鮮食品の腐敗をスマートフォンに通知するソリューションを開発した。 ・腐敗臭を検知し、スマートフォンに通知 肉や魚が腐敗する過程では、アミノ酸が分解して生体アミンという物質が生成され、これが不快な臭いの原因となる。 そこで、共同研究チームでは、ナノ構造の導電性高分子をつかって、生体アミンを検知するセンサーを開発し、これをNFCタグに組み込んだ。 このNFCタグは、10センチ圏内の近距離にあるスマートフォンなどのモバイル端末と無線通信が可能。 生鮮食品が発する生体アミンをセンサーが検知すると、その情報をNFCによって送信し、生鮮食品の腐敗を知らせる仕組みとなっている。 共同研究チームによる実験では、食肉を華氏86度(摂氏28.9度)