人類は太古の昔から道具を使い始めて来た。近代になってその道具が進化したものが機械であると言えよう。現代社会には、電車や自動車、あるいは工場で使われている様々な生産機械、そして家電製品に至るまで、実に様々な機械が使われている。 電車と自動車を比べてみても、その仕組みや機能は異なる。だが、機械を構成している要素部品のレベルで見ると、案外と共通したものが使われている事が分る。ほとんどの機械は、機械要素と呼ばれるある種のメカニズムの組合わせで実現されているのだ。 代表的な機械要素としては、歯車(ギア)、軸受(ベアリング)、電動機(モータ)などが挙げられる。また、ねじやくさびなども簡単ではあるが機械要素の1つである。ここでは機械を構成する要素について、できるだけ分りやすく紹介してみたい。