秋の運動会シーズンが到来するなか、花形種目の一つである「組体操」を規制する動きが出てきた。 その背景には、子どもや先生のケガが相次ぎ、「危険」であるとの声が続出していることがある。 組体操の指導方法も安全対策も「統一された基準がない」 運動会の組体操は、高学年による団体演技として長く親しまれてきた。人を支えたり、支えられたりする運動を通じて、子どもの思いやりや物事に協力して取り組む心を育む機会とされた。また、保護者にとってはわが子の成長を感じられる機会にもなっていた。 なかでも、人が何段にも積み上がる「ピラミッド」や、肩の上などに立ち円形の塔をつくる「タワー」は、運動会の最大の見せ場として披露されている。そんな組体操で、事故が相次いでいる。 たとえば、土台になる一番下の段で四つんばいの体勢で支えている子どもが重さに耐えられなくなって押し潰れたり、上に乗っている子どもがバランスを崩して落下し