東京都福生市のマンションの一室で11月、住人の土田芳さん(38)が死亡しているのが見つかった事件で、土田さんの死因が、大量の睡眠薬の摂取による中毒死とみられることが11日、捜査関係者への取材で分かった。土田さんは顔の皮膚がはがれていたが、飼っていた犬や猫がかみつくなどしてできた可能性があることも判明。警視庁福生署は土田さんが自殺した可能性も視野に、事件性の有無を慎重に調べている。 同署によると、土田さんは11月12日午後5時半ごろ、布団に包まれた状態で見つかった。頭からポリ袋をかぶっており、顔以外に目立った外傷はなかった。司法解剖で死因は分からず、さらに詳細に調べたところ、睡眠薬の摂取量が致死量に達していたとみられることが分かったという。 土田さんは手術を受けて性別を男性に転換。睡眠薬などを日常的に摂取していたほか、遺体発見当時、室内に土田さんが飲酒をしたような形跡もあった。 顔の傷