WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 ドイツ物理技術研究所(PTB: Physikalisch-Technische Bundesanstalt)のLiebingらは、磁気トンネル接合における熱起電力が、磁気モーメントの方向によって大きく変化することを発見しました。省電力デバイスへの応用が期待されています。 1ナノメートル厚の絶縁層(MgO)をCoFeBではさんだ磁気トンネル接合(CoFeB/MgO/CoFeb)で、上の図でいうと上部と下部のCoFeBの磁気モーメントの向きが、同じ場合と180度異なる場合とで、電気抵抗が大きく異なることは、以前から知られていました。 この効果は、メモリ素子MRAMに使われています。(下図) (図:Wikipedia) PTBは、上下層の磁気モーメ
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 英国技術戦略委員会が、モノのインターネットのアプリケーションとサービスを構築するための戦略策定の事前調査の公募を行っています。 採択一件当たり5万ポンド(約600万円)の費用が補助されます(100%補助)。 予算総額は50万ポンドですので、少なくとも10件は採択されるでしょう。 事前調査に続く2012年の実証実験の予算は400万ポンドです。 日本語の公募要領も出ています。スケジュールは下表のとおりです。 この公募では、以下の5つの問いに答える提案を募集しています。 1.応募者(及び/または協業パートナー)にとって、最も便益があると考えられる収斂シナリオとは何か(異なるアプリケーション領域やセクターを超えて活用できる収斂シナリオを含む)。また、
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 ウィスコンシン大学マディソン校の研究者が、逆エレクトロウェッティング現象を利用した発電方式を発明し、ベンチャー企業InStep NanoPower, LLCを設立しました。 靴発電で、数W発電して、靴を無線LANのノードにしようというのですが... エレクトロウェッティング現象とは、電圧をかけると疎水性化合物表面のぬれ性(水とのなじみやすさ)が増す現象です。 逆エレクトロウェッティングとは、その逆の現象、とのことです。 導電性液体(例えば水銀など)を誘電体で覆われた2枚の電極ではさみ(=コンデンサと思ってください)、電圧を印加してから、電極間距離を縮めるように圧縮すると、流体が平面上に広がって静電容量が変化する、というような原理を利用して、発
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 2011年7月6日、IEEE Antennas and Propagation Symposiumで、ジョージア工科大学と東京大学のグループが、テレビ放送のUHF波(470-570MHz)からのRFエネルギー・ハーベスティングに関する研究発表を行いました。 写真は、インクジェットプリンタで印刷して作成したレクテナです。 2011年7月7日付の、ジョージア工科大学のリサーチニュースに、この研究についての記事が掲載されています。 (この記事には、東京大学の名前はありませんが、NEDOの名前は出ています) 7月6日の発表では、470-570MHz帯の電波からエネルギーを収穫するレクテナ(整流器付きアンテナ)についてのものでしたが、100MHz-60
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 ミシガン大学の研究グループは、mmスケールの振動発電デバイスを開発しました。PZTの振動発電素子、整流回路、昇圧回路、電気二重層キャパシタも込みで、1セント硬貨より小さいデバイスです。 振動数155Hz、最大加速度1.5G(Gは重力加速度)の振動で200μW発電するとのことです。 また、広帯域の振動で発電できるとのことです。報道資料で14Hzと書かれているのは、半値幅のことと思います。 発電部分のPZTの体積は27mm3です。3mm角のサイコロではなくて、シリコン単結晶上にPZTバルクセラミックスを接合し、研削して作った薄膜です。 用途としては、振動する機械につけて、モニタリング用のワイヤレスセンサーネットの電源にすることを想定しています。
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 エネルギー・ハーベスティングと言えば、小型の電子機器の自立型電源程度の発電規模の技術を指すことが多いですが、今回紹介する"Tidal Energy Harvesting"のような、再生可能エネルギーを含む場合もあります。 2011年3月17日、スコットランド政府は、ScottishPower Renewables社の10MW潮力発電プラント建設を承認しました。 場所は、スコットランド沖のJura島とIslay島の間の海峡です。 ScottishPower Renewable社は、スペインの電力会社Iberdrola(風力発電では世界最大手)の子会社です。 プラント自体は、Hammerfest STROM社が製造します。1MWのタービンを10個
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 2010年7月21日~23日、東京ビッグサイトでテクノフロンティア2010が開催されます。 今年は、エネルギー・ハーベスティングに関する技術シンポジウム「第1回 環境発電開発者会議」が開催されます。 また、同時開催の展示会では、集中展示「エネルギー・ハーベスティングゾーン」が設けられます。 エネルギー・ハーベスティングの分野では、日本で初めての、大規模なイベントです。 (エネルギーハーベスティングコンソーシアムも協賛団体になっています) 技術シンポジウム「環境発電開発者会議」の講演内容は以下のとおりです。 7月21日午前 「エネルギー・ハーベスティング」セッション ・「エネルギー・ハーベスティング」(東北大学 桑野博喜先生) ・「エネルギー・
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 エネルギー・ハーベスティング・デバイスは、もしも電池程度のコストで作れれば、潜在市場は数兆円にもなります。取り替えに要する人件費まで考えると、電池より高くても、電池を代替していく可能性はあります。 この、電池代替市場を目指して開発されているエネルギー・ハーベスティング製品があります。 形を見れば一目瞭然、乾電池を抜いて差し替えるだけで使えるはずです。 もし発電量が十分であれば。 上の写真は、M2E Powerが開発中の、振動発電機です。 中・下の写真は、フレキシブル太陽電池を巻きつけた充電式乾電池です。 もしも実用化できれば、すぐにも使えそうです。 しかし、発電可能量を計算すると、実用性に乏しいことはすぐわかります。 振動発電機の場合は、オフ
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 ブラザー工業は、2010年7月21日~23日のテクノフロンティア2010に、乾電池型振動発電機を展示します。 リモコンなどに入れて、振って使います(下の写真参照)。 周波数4~8Hzで平均出力10~180mW(ピーク出力 0.2~2.0W)が得られるとのことです。 この振動発電機が、海外でも話題になっています。 まず、7月16日に、Tech-On!の英語サイトに紹介記事が掲載され、 それがCNETやGizmodoなどの力のあるメディアに転載されて、 全世界に広がっていっています。 エネルギー・ハーベスティング関連のニュースの中でも、 かなりのヒットになりそうな勢いです。 「乾電池の代わりに入れて振って使う」というコンセプトの 分かりやすさが一
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 エネルギー・ハーベスティング関連の国際標準化の動きのひとつを紹介します。 中国では、モノのインターネットの発展を促すため、様々な措置を講じていますが、そのひとつが、国際標準の制定への積極的関与です。 以前の記事でも紹介しましたが、モノのインターネットとは、RFID技術などを使って、あらゆるモノをインターネットに接続しようという取り組みです。欧州が言い始めたもので、中国もその普及に力を入れています。 人民網日本語版(2010年4月2日)によれば、 2010年の中国IOT産業市場は2000億元(約2.7兆円)に達し、2015年にはIOT全体の市場規模が7500億元(約10兆円)に達すると見られ、年間成長率は30%を超える予測だ。市場の将来性はコン
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 最近、モノのインターネット(IoT: Internet of Things)への注目が高まってきています。 日本でいうところの「ユビキタスネット」とも通じるところがありますが、ターゲットはより明確です。 RFID技術などを使って、あらゆるものをインターネットに接続しようというものです。 欧州が言い始めた「モノのインターネット」は、中国も注目しており、国際標準化を目指す動きも活発になってきました。 モノのインターネットを実現するために必須の技術のひとつが、エネルギー・ハーベスティングです。膨大な数のモノをインターネットに接続する場合に、その電源を、交換が必要な電池に頼るわけにはいきません。 長期間、燃料補給や交換をせずに電力を供給し続ける技術と
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 BUILDING Magazine誌のTop100製品に、EnOceanのOEM製品が2つ選ばれました。 Leviton社の"Wireless Occupancy Sensor System" と、Echoflex社の"Hotel Room Retro-fit Kit"です。 Levitonの "Wireless Occupancy Sensor System" は、人感センサーで照明をON/OFFする製品です。 また、Echoflexの "Hotel Room Retro-fit Kit"は、ホテルで客の不在時に空調や照明を消す製品です。 いずれも、導入することですぐに省エネ効果が得られます。 EnOceanの技術を利用していますので、無電
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 ひきつづき、エネルギー・ハーベスティング技術の紹介です。 EnOceanという会社をご存知でしょうか。ドイツのシーメンスからのスピンオフ企業です。無電源のワイヤレス・スイッチを製造しています。 EnOceanのスイッチは、指で押したときのエネルギーで発電し、無線で信号を送信します。 配線が必要ないので、可動式の壁など、どこにでもスイッチをつけることができます。 この便利なスイッチは、すでに1万棟以上のビルで使われています。 WTRS社の予測によると、このEnOceanのスイッチは2013年には 売り上げが14億ドル(約1,500億円)に達するだろうとのこと。 WTRSレポートはこちら(販売はデータリソース社でも承ります) EnOcean社は、
WiMAXやメッシュ型無線LANの導入事例、エネルギー・ハーベスト技術 (Energy Harvesting)など、世界の最新情報を紹介しています。 拡張現実(AR:Artificial Reality)とは、現実環境の情報に電子情報を合成して提示する技術です。 米国シアトルにあるワシントン大学では、コンタクトレンズ上にLEDで拡張現実(AR)のディスプレイを作って情報を表示させる研究をしています。 コンタクトレンズの中に入るような小さいバッテリーはないので、このコンタクトレンズの電源供給には、電波エネルギーのハーベスティング(RFハーベスティング)や太陽電池が使われます。 電波で給電して4×4のLEDを点灯させるプロトタイプを製作し、生きているウサギの眼に20分間入れて問題が生じなかったとのこと。 実用化を目指して、安全性を確保する技術や、ディスプレイ上の像を見せる技術など含めて総合的に
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