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ブックマーク / econ101.jp (46)

  • フェイクニュースとファクトチェック: 事実を正せば意見も正せるか (2017年11月2日)

    From VoxEU, “Fake news and fact checking: Getting the facts straight may not be enough to change minds” Oscar Barrera, Sergei Guriev, Emeric Henry, Ekaterina Zhuravskaya (02 November 2017) 「フェイクニュース」は今や欧米の政治を語る上で欠かせない要素となった.このコラムでは,2017年の仏大統領選挙期間中に実施された実験を題材に「代替的事実(オルタナティブファクト)」が高い説得力を持つことを示す.ミスリーディングな数値データに基づく物語に触れた有権者たちはポピュリストの主張する方向に意見を変え,ファクトチェッキングはこの効果を打ち消す役に立たない.それどころか,デリケートな論点(たとえば欧州の難民危機)に

    フェイクニュースとファクトチェック: 事実を正せば意見も正せるか (2017年11月2日)
  • ジョセフ・ヒース 「規範的な社会学(normative sociology)」の問題について (2015年6月16日)

    Posted by Joseph Heath 先週のエントリでは,現代の大学界隈に見られる多種多様なふるまいをジャーナリストたちがひとしなみに「ポリティカル・コレクトネス」の一語でくくってしまいがちだとぼやきました。「古典的な」ポリティカル・コレクトネス-たとえば言葉狩り-の問題はすっかり廃れているのですが、それとは別の困った傾向が潮流として存在することを述べたのです。今週はその続きとして、私たち(物事を分類するのが大好きなのです)が「規範的な社会学(normative sociology)」と呼んでいる、やはり少々問題がある慣習について書こうと思います。 この「規範的な社会学」というコンセプトの由来は、ロバート・ノージックが「アナーキー・国家・ユートピア」の中で軽い調子で書いたジョークです。「規範的社会学、つまり『何が問題を引き起こしている”べき”なのか』、の学問がわれわれ全員を魅了する

    ジョセフ・ヒース 「規範的な社会学(normative sociology)」の問題について (2015年6月16日)
  • ジョセフ・ヒース「何が人を陰謀論者にするのか?」(2016年12月5日)

    謀論について議論される時、「陰謀論」とは正確に何であるのかや、どのような精神的特徴が人を「陰謀論者」に陥らせてしまうのか、といった問題点が明確にされることは滅多にない。私は、自著『啓蒙思想2.0』で、陰謀論の説明を試みている。時宜に合うと思うので、この自著から一部を抜粋して再掲載しよう。 What makes someone a conspiracy theorist? Posted by Joseph Heath on December 5, 2016 | politics, United States 多くの人が、ドナルド・トランプに指摘している事の1つに、トランプが顕著なまでに陰謀論にハマりやすいように見える事実がある。陰謀論について議論される時、「陰謀論」とは正確に何であるのかや、どのような精神的特徴が人を「陰謀論者」に陥らせてしまうのか、といった問題点が明確にされることは滅多にな

    ジョセフ・ヒース「何が人を陰謀論者にするのか?」(2016年12月5日)
  • アレックス・タバロック「日本の区画システム」

    [Alex Tabarrok, “The Japanese Zoning System,” Marginal Revolution, August 19, 2016] 〔画像は国土交通省の “Urban Land Use Planning System in Japan” [PDF] から引用〕 「東京の土地利用のレッセフェール」では,日の憲法で所有権を保護して土地利用に比較的に自由放任なアプローチをとっていることを挙げて,他の先進国とちがって日住宅価格が過去数十年に上昇していない理由を説明した.ブログ Urban kchoze が,とても有益なポストを書いている.これを読むと,日の土地規制システムについてもっと詳しいことがわかる.いくつか,重要点を抜き出そう. 日には12の基的な区画〔「用途地域」〕がある.典型的なアメリカの都市に比べて,はるかに少ない.12の区画は,生活妨害

    アレックス・タバロック「日本の区画システム」
  • タイラー・コーエン「注目の一冊:『ジハードのエンジニアたち』」

    [Tyler Cowen”*Engineers of Jihad*,” Marginal Revolultion, March 18, 2016] 著者は Diego Gambetta と Steffen Hertoで,副題には「暴力過激主義と教育の奇妙なつながり」とある.書は,興味深く重要な一冊だ.その核心をなすメッセージは実に単純だ: イスラム主義者の[テロリストの]サンプルを検討したところ,高等教育を全うするか一時的に受けるかしていた231名のうち,207名の専攻分野がわかった.案の定,2番目に多かった38名のグループが選んでいたのはイスラム研究だった.だが,イスラム主義過激派でもっとも多かったのは,エンジニアのグループだった:207名のうち93名,つまり学位分野がわかっている者たちの44.9パーセントが工学を専攻していた. そして,書の結論にこうある: 専攻分野・性格の特徴・政

    タイラー・コーエン「注目の一冊:『ジハードのエンジニアたち』」
    yuiseki
    yuiseki 2016/03/19
  • ポール・クルーグマン「とにかくいま増税しちゃだめよ,日本さん」

    Paul Krugman, “Don’t Raise Taxes Just Yet, Japan,” Krugman & Co., November 14, 2014. [“Japan on the Brink,” The Conscience of a Liberal, November 4, 2014.] とにかくいま増税しちゃだめよ,日さん by ポール・クルーグマン Ko Sasaki/The New York Times Syndicate 現実の政策をめぐって1国をあげて論争になるとき――アメリカではそういう論争は起きていない.なにしろ,アメリカの右派は自分が「知ってる」ことがすべてで,証拠に目を向けることも間違いを認めることもないからだ――その意志決定は,中身の重要度を上回る意義をもつ.より広くその国が向かう方向をそうした政策が象徴しているからだ. さて,日では再度の消費

    ポール・クルーグマン「とにかくいま増税しちゃだめよ,日本さん」
    yuiseki
    yuiseki 2014/11/15