16日の東京株式市場は、前日の米株式市場の上昇を受け、日経平均株価は小幅続伸した。取引時間中に鳩山由紀夫内閣の顔ぶれが明らかになったが、市場はあまり反応せず、日経平均株価は、前日比53円15銭高の1万270円77銭で引けた。 ただ、業種別にみると、銀行、証券などの金融株が軒並み売られた。 亀井静香郵政改革・金融相が前日に、中小企業の資金繰り支援として金融機関に返済を猶予させる制度に言及したことが「民間の取引を国が操作するという発言に対して、市場に警戒感が広がった」(大手証券)との見方が強い。 一方、東京外国為替市場の円相場は円が急伸した。財務相就任直前だった民主党の藤井裕久最高顧問が「緩やかな動きであれば介入には反対だし、介入できない」と市場介入に否定的な発言をしたことから、1ドル=90円台前半に上昇した。 午後5時現在の円相場は、前日比83銭円高ドル安の1ドル=90円27〜30銭