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ブックマーク / www.research-soken.or.jp (4)

  • 20世紀における日本人の生活変化の諸相

    20世紀における日人の生活変化の諸相 -デジタル・アーカイブ生活指標から- 21世紀を迎え、新しい時代が動き始めています。新世紀の社会に対しては、成熟化の度合を強めながらも、いっそう活力に満ちたものに変わっていくことが期待されています。 ひるがえって、私たちがこれまで経験してきた20世紀とは、どのような時代だったのでしょうか。過去100年間の社会生活の変遷を振り返り、そのダイナミックな動きについて改めて確認する作業は、21世紀の経済社会を展望するに際し、きわめて有益な示唆を与えてくれるはずです。 そのため、ここでは、明治から大正、昭和を経て平成へと至る国民生活の超長期的な変化を示す時系列データベース(デジタル・アーカイブ生活指標【注】)からいくつかの代表的な指標を選び、20世紀という時代が描いてきた軌跡を、おもに私たちの暮らしや社会のレベルからとらえてみました。 指標群は以下のように構成

  • 20世紀における日本人の生活変化の諸相

    2.健康の変化 (1) 平均寿命 -男女とも100年間で2倍長生き- 国民の平均寿命(0歳児の平均余命)は、明治初期の頃は、男女とも30年台にとどまっていました。これには、高齢者死亡率の高さのほか、医療の未発達や栄養水準の低さを背景にした乳幼児死亡率の高さが大きく影響していたと考えられます。 その後、平均寿命は少しずつ伸長し、20世紀はじめには、男女とも40年前後になります。それから第2次世界大戦の頃までの間に順調に伸び続けますが、終戦直後の時期は、社会的な混乱の影響等によりいったん短縮します。復興が軌道に乗るにつれて、平均寿命もすぐにもとの水準に回復し、1950年代から70年代にかけてかなり高い伸びを示します。80年代以降もゆるやかながら増加傾向を続けており、近年は男が77年、女が84年と、世界一の数字を達成しています。 平均寿命は、この100年間で2倍強に伸びたことになります。

  • 20世紀における日本人の生活変化の諸相

    (2)年間総労働時間 -100年間で1,200時間の短縮- 製造業従事者の1日平均労働時間は、今世紀初頭の段階では、10時間以上に上っていました。年間では合計3,000時間以上も働いていたのです。 1920年代以降は、ほぼ9時間台で推移して戦後時期を迎えますが、戦後は、労働基準法などの労働関係法規が整備されたことにより、8時間台に減少し、その後現在に至るまでこの水準はあまり変わっていません。近年、1日あたりの労働時間が大幅に短縮したという傾向は特にみとめられないのです。 ただし年間労働時間については、週休2日制の普及などの影響により、かなり短縮がみられ、1960年前後では2,500時間近くに上っていたのに対し、現在は1,900時間台にまで短くなっています。さらに明治期と比べると、年間労働時間は1,200時間以上も短縮されたことにより、この面に関しては勤労生活の改善がすすんだとみることができ

  • 20世紀における日本人の生活変化の諸相

    1. 人口の変化 (1) 総人口 -100年間で3倍増- わが国の総人口は、明治初期の時点で3,500万人強にとどまっていましたが、その後現在に至るまでほぼ一貫して増加傾向を続けてきました。 20世紀の最初には4,400万人強、20世紀半ばには8,400万人強、そして現在は1億2,700万人弱となっていますので、100年間でお よそ3倍弱に増えたことになります。なお、今後の総人口については、2007年に1億2,778万人でピークアウトすると予測されています。 わが国の場合、総人口が基的に自然増によっているため、増加率はほぼ一定した安定的な推移をたどってきたことが特徴といえます。

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