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ブックマーク / www.wako.ac.jp (2)

  • 和光大学 身体環境共生学科 教員随筆

    『維摩経』の中に衆香世界というもう一つの世界が登場する。衆香世界では言語を使わず、香りで説法するため、衆生は香りを嗅ぐことで仏の教えを理解し功徳を積む。この衆香世界から我々の娑婆世界に遊びに来た衆香菩薩という菩薩が、この世界では何を使って説法するのかと尋ねると、主人公・維摩詰が「この娑婆世界の衆生は根性がひね曲がっているので、如来は言語という強引な方法で教えを説くのだ」と答える。衆香菩薩は「そんな話は聞いたことがない」と驚き、そんな無茶をするのはよほどの事情があるのだろうと感嘆する。 言語が仏の教えを伝えるのにどれくらい不便な代物であるのかは、真面目に試したこともない門外漢の私には知る由もないが、匂いで意志疎通を図るという方法は娑婆世界の衆生、すなわち現存の生物の中でのしばしば見受けらることではある。高等学校の教科書にも出てくるフェロモンと呼ばれる現象である。 有名なところでは、蜜蜂が出す

    yuiseki
    yuiseki 2010/11/04
  • 英語の人称世界

    英語の人称」について問題提起を行なうようにとのことですが、英語は外国語とは言え、ドイツ語ロシア語などとは違い、ここにいらっしやる皆さん全員が解る言語ということで、適当に煙に巻くということもできず多少ともハンディーがあり、役回りとしては少なからず損な役回りである――これが、今回シンポジウムの問題提起者をお引き受けした時の私の率直な感想でした。 伺ったところでは、最初はほかの英語の先生に対して問題提起者の打診があったそうですが、その先生は「英語の人称は、I,we,you,he,she,it,they――それだけのことですよ」とお答えになりお断りになった。その経緯で私のところにお鉢が回ってきたという事の次第はともかく、こと左様に、英語の人称などというものは極めて自明なことであって、殊更に言挙げするほどの事がらではない、というのが(私自身を含めて)英語の教員全般の感想ではないかという気がしま

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