トリプトファン事件 増補改訂「遺伝子組み換え食品」天笠啓祐 緑風出版 日本企業が起こした、遺伝子組み換えによる最初のしかも大きな事故です。 その内容は”お粗末”の一語に尽きますが、昭和電工の体質が変わらなければ、また起こすに違いありません。過去に公害を起こした企業が、経営陣と技術開発のリーダーを全て入れ替えるくらいの改革をしないまま、遺伝子組み換え技術を使った事業を始めれば、このような事件を起こすのは目に見えていました。我々消費者は、こんな企業が関わった製品、特に食品は絶対に口にしてはなりません。”命を育む食品”などという感覚がないのですから、食品を長持ちさせるために混ぜたり、見かけをよくするためにかけたり出来て売れそうなら、何でも作って売ろうとします。医薬品も同じです。国の検査・承認はあてにはなりません。実際にものを作り出す企業がいい加減であれば、国の検査など易々と通せるのです