青山ブックセンターの本店がどこにあるか知っているだろうか。国道246号、通称青山通りのこどもの城裏のちょっとかっこいい建物の階下に、ひっそりと佇んでいるのだ。 大きな書店の本店にしては、地味だ。しかし、読書愛好家の間では、人がたくさんいなくて、ところどころに椅子があり、ゆっくり選ぶことができるからいいのだと、なかなか評判がよいようだ。 先日、こんなうわさを聞きつけて、オフィスの帰途にふらっと寄ってみた。なるほど、これはうわさどおり、やけに閑散としている。しかも、並んでいる本にやや偏りがある、かも。充実しているのは、大判の美術、写真といった、一般的な小型店舗では扱いづらい高額の書籍のように見受けられる。やはり、適材適本、これも戦略のひとつなのだろう。 大判の本を一通り見た後、私はいつものビジネス書を見て回る。何気なく新書のコーナーに目をやってみると、私や、アジュールの鼓動氏にぴったりのそれ、