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  • No.51 - 華氏451度(1)焚書: クラバートの樹

    No.28「マヤ文明の抹殺」において、16世紀に中央アメリカにやってきたスペイン人たちがマヤの文書をことごとく焼却した経緯を紹介したのですが、そこで、ブラッドベリの名作『華氏451度』を連想させる、と書きました。今回はその連想したの感想を書きます。米国の作家、レイ・ブラッドベリ(1920 - )の『華氏451度』(宇野利泰・訳。早川書房)です。 華氏451度(Fahrenheit 451 : Ray Bradbury 1953) まず、この小説のあらすじです。後でも触れますが、1953年に出版された小説ということが大きなポイントです。 未来のある国の話です。どこの国なのか、最初は分からないのですが、途中からアメリカの地名がいろいろ出てきて、舞台が未来のアメリカであることが分かります。 その時代、の所持とを読むことが禁止されています。の所持が見つかると、焚書官と呼ばれる公務員が発見現

    No.51 - 華氏451度(1)焚書: クラバートの樹
    yuiseki
    yuiseki 2013/07/10
  • No.52 - 華氏451度(2)核心: クラバートの樹

    『華氏451度』が描くアンチ・ユートピア(続き) クラリスの言葉による『華氏451度』の世界の描写(前回の最後の部分参照)は、この世界になじめない側からの発言でした。このクラリスの「世の中からの距離感」がモンターグの心を揺さぶることになるのです。 一方、ファイアーマンの署長であるビーティは「体制側」の人間です。彼がモンターグに、こういう世界ができた経緯や理由を語るシーンがあります。なぜが禁止されているのかも語られます。ここが『華氏451度』の核心と言えるでしょう。 [ビーティ] 20世紀の初期になって、映画が出現した。つづいて、ラジオ、テレビ、こういった新発明が、大衆の心をつかんだ。大衆の心をつかむことは、必然的に単純化につながらざるをえない。かつては書物が、ここかしこ、いたるところで、かなりの人たちの心に訴えていた。むろん訴える内容となると、書物ごとに、さまざまだった。なにしろ、まだま

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    yuiseki
    yuiseki 2013/07/10
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