企業に新しく入社する新入社員は、入社前までの「外部の人間」から「会社の一員」になることが期待されます。組織行動論では、新人社員が新しい組織にだんだんと馴染んでいく(適応していく)プロセスを「組織社会化」と呼びます。新入社員が組織に適応し、会社の一員らしくなるということは、その組織の暗黙のルールやカルチャーを学習、会得し、会社の一員として企業業績の向上に貢献していくうえで重要なことだと言われています。また、組織社会化が促進されることは、社員のコミットメントも高まり、離職率も低減されるなど、望ましいことだと考えられています。そして、企業はフォーマルあるいはインフォーマルな手段を用いて、新入社員の組織社会化(組織への適応)を促進しようとします。例えば、新人研修や初任配属でのOJTなどがその一例です。そして、業務終了後に一緒に飲みに行く「飲みにケーション」も新入社員の組織社会化に重要な役割を果たす