スマートフォンゲームの中には、社会問題をモチーフとした作品がある。そしてそれは『リバース:1999』も例外ではない。 そのテーマを語ることはリスクを伴う。どのようなリスクが存在するのか。読みさえすれば納得していただけると思う。 まず最初に香港製作のSF映画『未来戦記』の話をさせてほしい。香港の会社、香港のVFXスタジオでつくられたSF超大作である本作は、作中に出てくる「共産主義の脅威をメタファーとして描いた50年代のSFホラー映画」に対し、香港の名優ラウ・チンワンが「結末は自分たちで決める!」と啖呵を切る。 これは、香港の未来は自分たちで決めるという決意に他ならない。この話は、今からする『リバース:1999』の話と無関係ではない。 『リバース:1999』はスマートフォンおよびPC向けに配信されている世紀末タイムリバースRPGである。開発・運営は中国広東省広州市に拠点を置くBLUEPOCH。
![スマホゲーム『リバース:1999』が傘に隠した切実な主張 香港ポップカルチャーの闘い](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/40c03e322a4bd1a8e3b8f3ad1a433ae55b7d3ebd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpremium.kai-you.net%2Fimages%2Fa%2F2024%2F04%2F818x%2Ff3b1c13b3dcef73fcafdb15f26db8828.jpg)