平成 18 年度情報科学専攻公聴会 発表資料 情-5 - 1 - 微分画像を用いる Adaboost アルゴリズムによる顔検出の研究 山形大学大学院理工学研究科 情報科学専攻 朱 洪錦 1.はじめに 動画像中の人物領域や顔の検出は、セキュリティ、人流調 査、ヒューマンインターフェイスなどのシステムの基礎技術 として重要である。特に近年では、巨大ビル、都市の雑踏、 競技場など、多数の人物が断続的に出入りする環境にも対応 したシステムの需要も高まってきている。顔画像の自動認識 はバイオメトリクス認証、コンピュー タとのインタフェー ス、入退室管理などさまざまな分野での応用が期待される。 顔は人間情報を最も多く持っているので、画像からの顔検出 はそれらの前処理として重要であり、安定かつ正確に検出す ることが要求されている。画像から人物の顔を検出技術に関 して、従来から広く研究されてきた不変な特