致死率が最大で90%にもなるエボラ出血熱が、西アフリカ地域で感染が拡大し続け、死者が672人にも達した。感染者が航空機で移動したケースも発覚し、日本にもウイルスが上陸する恐れが指摘されている。 「今回のエボラ出血熱は、流行の範囲が広いのが特徴です。感染者の移動を止められておらず、事態が収束に向かっている状況ではありません」 過去最悪の規模と報じられている感染について、現地に日本人看護師を派遣している「国境なき医師団日本」の広報担当者は、こう明かす。 感染が航空機を通じて広がるケースが発覚 エボラ感染は、2014年2月にギニアで始まった後、隣国のリベリア、シエラレオネに広がった。国際保健機関(WHO)の集計によると、これまでに3か国で1200人ほどの感染が確認されている。 医療関係者の感染も相次いでおり、防護服でも防げずに100人以上が感染し、うち半数が死亡したとの報道もある。リベリアでは、