「硫黄島の戦い」の映像を放映 さて、ここまでは海外の話だが、実は日本でもユナイテッドは信じられないことを引き起こしている。問題が発生したのは3月25日のことだ。 成田発グアム行きのUA873便で用意された機内映画がすべて、太平洋戦争における「硫黄島の戦い」を扱った記録映像だったのだ。同便の乗客が振り返る。 「離陸後、シートの前面に設置されているモニターを見ると、フライトマップや映像コンテンツを選べるメニューがありました。しかし、映像の選択肢はたったの3番組しかありませんでした。おまけに、それらの番組はすべて、硫黄島での記録映像だったのです」 アメリカ軍の活躍を描いたドキュメンタリー映像。乗客が仕方なしに視聴すると、内容は次第に生々しさを強めていく。 「米軍の強さを誇示するような映像から始まったのですが、次第に敵国である日本人兵士の映像が現れました。捕虜となり米兵に跪く映像だけでなく、戦死し